『インターステラー』というSF映画がある(2014年公開)。滅びゆく地球にかわる居住地を求め、宇宙へと旅立つ宇宙飛行士たちを描いた壮大な物語だ。 著名な理論物理学者であるキップ・ソーンが科学面を監修し、ワームホール、事象の地平面、特異点など、最新の知見による正確な設定とリアルな映像が大きな話題となった。映画のために作られたブラックホールのCGに基づいて、ソーンらは一編の学術論文まで出している。 映画の舞台は近未来のアメリカだが、「科学」を取り巻く環境は芳しくないという設定だ。NASAは地下への潜伏を余儀なくされ、主人公の娘が通う小学校で使われている教科書には「アポロ11号の月面着陸は、ソ連に対するプロパガンダのための捏造だった」と書かれている。 このシーンを観たとき、私は笑えなかった。「科学を疑う」「客観的事実を軽視する」「理性より感情にしたがう」といった態度の広がりは、実際に世界中で進行
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