長崎県肉用牛改良センターで飼育されている種雄(しゅゆう)牛の冷凍精液約1300本を、県から販売委託を受けているJA壱岐市が紛失したことがわかった。全国的に人気の高いブランド和牛の精液約350本も含まれていた。精液はブランドを守るために取引が県内に限られているが、県は県外に流出した可能性もあるとみて、JA壱岐市に調査を指示している。 県によると、精液はストロー状のプラスチック容器に0.5ccを入れて冷凍保存。農協など県内14カ所に販売を委託し、毎月、在庫数の報告を受けている。 4月に宮崎県で和牛精液の盗難事件が発覚したことから、県が8月中旬にJA壱岐市に立ち入り検査。在庫が報告より約1300本少なく、紛失が発覚した。管理を担当していた30代の男性職員は11月上旬に自殺しているのが見つかったという。 1300本のうち、約350本が「平茂晴(ひらしげはる)」というブランド和牛の精液だった。
計測器メーカー「相馬光学」(日の出町平井)が、厳しい経営環境の中で挑戦を続ける中小企業を表彰する「勇気ある経営大賞」(東京商工会議所主催)の優秀賞を受賞した。豚肉や牛肉の脂肪酸の中に含まれている、うまみの指標となるオレイン酸を測定できるという先駆的装置を開発したことなどが評価された。中小企業庁が選定する今年の「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれた。 浦信夫社長(65)は、電子顕微鏡の製造などを手がける「日本電子」(昭島市)に12年間勤務し、1976年に「相馬光学」を創業した。現在、従業員は約20人。薬や食品の成分を光で分析する装置「液体クロマトグラフ」の製造がメーンだが、その市場は成熟し、今後、大きな伸びが期待できないため、新たに需要が見込める農業と環境の分野に参入した。 農業分野で開発した「脂質測定装置」は、宮崎大学で畜産を研究している入江正和教授と浦社長を商社員がつないだことか
子牛の生産能力を調べる全国和牛登録協会の検定で、最高の評価を受けた大分県所有の種雄牛「勝福平(かつふくひら)」の、凍結精液を購入する畜産農家が増えている。2~6月の譲渡本数(1本=0・5CC)は5753本と、県を代表する「寿恵福(すえふく)」の4791本を上回っており、“スーパー種雄牛”の登場に関係者は豊後牛のブランド向上に期待を寄せている。 勝福平は全国の主要な血統の一つである鹿児島県が主流の「気高(けだか)系」で、竹田市の生産農家が繁殖。同市久住町の県農林水産研究センター畜産試験場が所有し、現在は5歳(人間で20歳ぐらい)で、まだ若く将来的にも有望。 2月に神戸市で開かれた全国和牛登録協会の「現場後代検定合同調査会」に出品した勝福平の子ども4頭の平均値は、7項目のうち、霜降りの程度(BMS)が12段階のうち9・5、枝肉重量が515・8キロ―など4項目で1位を獲得した。 同試
切りつけられた牛=27日午前11時58分、兵庫県三田市末、鮎沢尚撮影 27日午前9時15分ごろ、ハム・ソーセージ大手「伊藤ハム」(本社・兵庫県西宮市)が牛の飼育を委託する兵庫県三田市末の牛舎から、「牛が切られている」と110番通報があった。三田署員が調べたところ、黒毛和牛125頭のうち2〜3歳の雄牛11頭が額から鼻先にかけて切られていた。同署は何者かが牛舎に侵入し、刃物で切りつけたとみて器物損壊容疑で捜査している。 同署によると、男性飼育員が午前7時ごろ、2棟の牛舎内で餌をやろうとしたところ、複数の牛が頭部を10〜20センチ切られているのに気づいたという。牛舎は誰でも出入りできる状態だったという。
乳牛の人工授精の様子 人工授精で繁殖されている乳牛や肉牛の受胎率が、年々低下し続けている。乳牛はより乳量の多い大型化、肉牛は霜降りの度合いが高い肥満化が進んでいる。こうした改良の影響などが指摘されているが、原因ははっきりせず、解決策はみえてこない。 乳牛や肉牛はほとんどが凍結精液による人工授精で繁殖されている。精子を採取・頒布している家畜改良事業団は毎年、約30府県の100人ほどの人工授精師に自分が種付けをした牛の受胎率を報告してもらい、集計している。 それによると、乳牛の最初の種付けでの受胎率は、93年までは62%前後だったのが、それ以降低下し始め、05年からは50%を割り続けている。 肉牛も93年までは67%前後だったのが、05年以降は60%を切るようになった。 畜産草地研究所などが昨年、九州、沖縄地区の人工授精師・獣医師約300人にアンケートしたら、43%が「種付きが悪
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