秋田県のアンテナショップ「あきた美彩館」(東京都港区)内の飲食店「ダイニングはな小町」で、比内地鶏親子丼と銘打ったメニューに特産の比内地鶏の卵は7割しか使用せず、普通の鶏卵を混ぜていたことが3日、分かった。 県食彩あきた推進室によると、親子丼は今年2月から販売。当初はすべて比内地鶏の卵だったが、客から「味がくどい」との声があり普通の鶏卵を混ぜるようになったという。肉は比内地鶏だった。メニューには「日本三大地鶏、本物の比内地鶏と秋田の米をお楽しみください」とあった。 県は店の運営を県内の業者に委託。「不当表示とまでは言えないが、誤解を与える可能性がある」(同室)と、今後は比内地鶏の卵だけを使用するとしている。飲食店では9月8、9両日に親子丼を食べた客が下痢などの食中毒症状を訴え、11日から自主休業中。