国際言語文化振興財団(小島宣夫理事長)は10月28日、東京都千代田区の日本プレスセンタービルで、国際問題の理解に役立つ本を顕彰する「国際理解促進賞」の表彰式を行った。 最優秀賞には、政策研究大学院大学教授、小松正之さん(57)の『世界クジラ戦争』(PHP研究所)が選ばれた。賞金は50万円。受賞作は、かつて国際捕鯨委員会(IWC)の日本代表代理として捕鯨外交に携わった著者が、その交渉最前線での経験をまとめたもの。 優秀賞は『趙紫陽極秘回想録』(趙紫陽ほか著/河野純治訳、光文社)、『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」』(関岡英之著、祥伝社)、『朝鮮で聖者と呼ばれた日本人』(田中秀雄著、草思社)、『ことば漬けのススメ』(宮崎里司著/ますざわ梨紗作画、明治書院)、『ロンドンで日本語を教えたら』(高田久子著、文芸春秋)の5作が受賞した。賞金は各20万円。 同財団は平成7年に設立され、国内外の文学作品の翻