モノと考え方に関するPuHaのブックマーク (30)

  • [書評]にっぽんの商人(イザヤ・ベンダサン): 極東ブログ

    最近になってもイザヤ・ベンダサンと山七平の書籍復刻が続く。死後随分経つのに読み継がれるものだなと思う(反面、ネットでは強烈に嫌われていて私のような愛読者にもとばっちりがくる)。 書、「にっぽんの商人(イザヤ・ベンダサン)」はデータベースを見ると一度文庫(参照)となり山七平ライブラリーでは「日教徒」(参照)に収録されている。最近の復刻はなさそうだが、古書を気にしなければまだそれほど入手が難しいではない。私が手元にもっているのは、昭和五十年のハードカバーの初版だ。愛着の深いだ。ただ、このは紹介するまでもないなかという思いもあった。というか、他のイザヤ・ベンダサンのや山七平のについても、わかる人が大切に読めばそれでいいのではないかという感じもしている。 書棚から取り出してぱらぱらとめくってみて今思うと、このについては、イザヤ・ベンダサンの著作というより、概ね山七平として

  • [書評]魅せる会話(エドワード・デボノ): 極東ブログ

    私が中学生のころ水平思考が話題になった。当時ブルーバックス読み少年でもあり、「水平思考の世界 電算機械時代の創造的思考法」(参照)も読んだ。あのブルーバックスは実家の書架にあるか整理してしまったか。アマゾンの古書を見ると一万円近いプレミアムがついている。 思考の技術としては、当時流行ったKJ法こと「発想法 創造性開発のために」(参照)や京大カードこと「知的生産の技術」(参照)などと同様に、一種の古典として、「水平思考の世界」も安価に復刻されるとよいかと思う。ただ、さすがに電算機の時代は終わったので、古色蒼然たるものがあるにはあるが、上手に読み返せばこうした書籍から直接啓発される部分もまだあるだろう。ついでだが、マインドマップのブザンも70年代の同じ潮流にあり、初期の「トニー・ブザン 頭がよくなる」(参照)には類似の傾向が感じ取れる。 書「魅せる会話(エドワード・デボノ)」だが、オリジナ

    PuHa
    PuHa 2008/03/28
    マインドはマインドでも”脳の使い方”とかのマインドで、心の方面じゃないらしい。
  • [書評]中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす(遠藤誉): 極東ブログ

    勧められていた「中国動漫新人類 日のアニメと漫画中国を動かす」(参照)を読んだ。当初思っていたより読み応えがあった。アマゾン読者評では「意外な読後感」という声も聞かれたが、私の現代中国観・中国人観からはそれほど違和感はなかった。 当初、書はサブカルチャー的な内容で筆者も若いのではないかと想定していた。だが、そうではなく私より年配のかたの落ち着いた筆で、実際に中国で生まれ戦後史や中国生活も経験されたかただった。その点福田和也のような生活面の歴史的感覚の欠落といった齟齬はなく、安心して読めた。経歴を見ると女性の物理学者らしくなるほど理系的な筆致だ。しいて言うと多少論理の運び方に危うい点もあった。 書籍全体の論旨は明瞭で、出版社の解説も簡素にまとまっている。併せて目次も簡単に紹介しておく。 「たかがマンガ、たかがアニメ」が中国の若者たちを変え、民主化を促す--? 日製の動漫(アニメ・漫画

  • [書評]2日で人生が変わる「箱」の法則(アービンジャー・インスティチュート): 極東ブログ

    書「2日で人生が変わる「箱」の法則(アービンジャー・インスティチュート)」(参照)は昨日のエントリ「極東ブログ: [書評]自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー・インスティチュート)」(参照)で扱った書籍の続編にあたる。 ストーリーの展開としては、「自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー・インスティチュート)」(参照)の20年ほど前の話になるので、スターウォーズのシリーズのような趣もあるが、内容的な展開からすれば、出版された順序で、つまり、現代に近い「自分の小さな「箱」から脱出する方法」を先に読み、それから「2日で人生が変わる「箱」の法則」を読んだほうがよいだろう。こちらのだけ単独で読むこともできるし、ある程度の読書人が普通に読めばわかるように書のテーマは、9・11事件とその後の世界をどう捉えるかという壮大なテーマが仕組まれていることで、読後のかなり重みを受け

  • 支出の倫理: 極東ブログ

    アマゾンの「ほしい物リスト」で人の名前が表示されるという話が昨日突然話題になり、12日付け朝日新聞記事”アマゾン「ほしい物リスト」、他人に丸見え 名も表示”(参照)にまで取り上げられた。 ネット通販大手「Amazon」(アマゾン)のサイトで、欲しい商品を登録したユーザーの個人名やリストが、検索すると他のユーザーから見えてしまうことが、ネット上で問題にされている。表示されないように設定もできるが、大半のユーザーは検索されることを知らずに使っている可能性がある。 この仕様は以前のウィッシュリスト時代からあるのだが、目立つところに配置されていて今月に入り「ほしい物リスト」と名称が変わったをのがきっかけで話題になったのだろう。 別段それが公開されて何が話題なのかというと、一つには「ほしい物」がプライバシーに関連する部分があるということだ。 中には、特定の病気について書かれたが並ぶリストや、ア

    PuHa
    PuHa 2008/03/13
    買春は支出の倫理から、してはいけないことなのでしょうか。よんでいて浮かんだのは、そんな疑問。コメントに書こうかともおもったのだが、ごにょごにょらしいので止めてこちらに書いてみた。この思いキミに届け!
  • 2008-02-27 - 空中キャンプ|あたらしい悪の組織

    このあいだ、ひさしぶりに「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」をDVDで見た。つくづく、帝国軍の兵士にはなりたくないとおもった。感想はそれにつきる。帝国軍はほんとうにいやだよ。帝国軍のえらい人であるダース・ベイダーは、なにかへまをした部下がいると、フォースという超能力を使って窒息させ処刑してしまう。「おまえのミスは致命的だ」と通告した次の瞬間、へまをした部下は首を押さえながら「うぐぐ…」という感じで苦しそうに悶えた後、ばたっと倒れる。かわいそうだった。 これでは、帝国軍でがんばることの動機づけ、インセンティブが発生しない。努力するほど損である。下手にがんばって認められ、昇進などしようものなら、責任だけが増え、すべての判断が命がけとなり、ちょっとでも失敗したら即、黒マスクのおっさんによる窒息の刑が待っているという笑えない事態になる。そんなしんどい役職に誰が就きたいだろうか。そのため、誰もができるだ

    PuHa
    PuHa 2008/02/28
    これは。いろいろと。 二元論というか善悪っていうのが、だめだろってのもあるし。でも、「俺って正義。うっわー。」とか自己嫌悪しかかったということは。
  • 極東ブログ: [書評]アリはなぜ、ちゃんと働くのか(デボラ・ゴードン)

    先日twitterで蟻についての話題があって、そういえばと思って、「アリはなぜ、ちゃんと働くのか 管理者なき行動パタンの不思議に迫る(デボラ・ゴードン、訳:池田清彦、池田 正子)」(参照)を書庫から取り出して読み直した。 たしかこのは新潮OH!文庫として初めて出版されたもので単行からの文庫化ではなかったと思う。アマゾンを見たらそれどころか新潮OH!文庫自体がなくなっているようだ。そういえば見かけない。どうなっているのだろう。なにより、書はすでに絶版らしく、古書でプレミアがついていた。当時600円だったのに、古書では1140円から2500円まで。残念な気がする。このは高校生でも読めて、科学というものについて強いインパクトを受けるに違いないのに。普通の読書人の大人にとっては、蟻の生態といった科学分野に関心のある人ならやはり面白いだろう。そしてある種の創造的なプログラマーにとっても刺激的

  • なんだなんだろこれ、これって話題か? - finalventの日記

    これ⇒はてなブックマーク - Yahoo!ニュース - 時事通信 - 「家庭だんらん法」に言い換え指示=「残業代ゼロ法」で舛添厚労相 というか、あまり見たことないidがずらずら、ああ、ululunさんこんちはここで会えてよかったですみたいな、なんなんでしょ。まあ、そう違和感もないといえば、それもそうなんだが(私は今のはてな村から遠いのが実際だし)。 にしても。もとネタはこれ。 これだよ⇒Yahoo!ニュース - 時事通信 - 「家庭だんらん法」に言い換え指示=「残業代ゼロ法」で舛添厚労相 このべた記事に萌えるものか? ぶくまが、2ちゃんコピペブログ化してんのか? 日版ホワイトカラー・エグゼンプション制度については、ちょっと別の意見があるんだが、それでも舛添のこれがそんなに話題になることだろうか。 っていうか、なぜかくもマスコミとかネットは舛添を叩くのか、この憎悪感みたいのがよくわからん。

    PuHa
    PuHa 2007/09/17
    たぐごたごたつけてみました。いわゆるWE。
  • [書評]本は楽しい 僕の自伝的読書ノート(赤川次郎): 極東ブログ

    私は赤川次郎のをほとんど読まない。時代が時代なので何か数冊は読んだ気もするがすっかり忘れている。角川映画「早春物語」(参照)はかなり好きな作品なので(ところで今この歳で見直すとあらぬシーンでチ○コ勃ったりするかもやばそ)、原作「早春物語」(参照)も読んだのだろうと思うが記憶にない。読んでないのかもしれない。私は短いセリフの多い文芸が苦手だ。たぶん携帯電話小説とやらも読めないと思う。それでも赤川次郎についてはずっと関心を持っていた。その理由は書に関係するし、私はこのエントリに書いて、その思いにさよならしたい。 赤川次郎はあまり自身のことを語らない。特に自伝的な話をしない作家だった。このは唯一例外的に赤川が自分のことを語っている。三部に分かれていて、〔I〕青春ノート、〔II〕50歳の出発、〔III〕鶴見俊介との対談。対談は人によっては面白いかもしれないがとりあえずどうでもいいだろう。 〔

  • ローマ人の物語VIII「危機と克服」の読みどころ

    「ローマ人の物語の読みどころ」シリーズ。 ここでは、ネロ死後の三人の皇帝(ガルバ、オトー、ヴィテリウス)を紹介している(A.C.69~)。失政からの混乱→内戦→危機的状況から、どうやって脱出したかが読みどころなんだけど、どこでも聞こえてくる塩野節が面白い。 ポイント1 : 「○○であればよかったであろうに」「××するべきではなかった」 たらればの危険性どこ吹く風、これは「物語」なのだから、後付け考察なんでもあり。どのページを開いてもある断定口調なんだけど、皇帝オトーが内乱を終結させるために自死したことにまでケチをつけるのには恐れ入る。 自軍の敗北を知ったオトーは、内乱を終結させるため、自らの胸を剣で刺した。見事な一突きで、物音に気づいた人が部屋に駆け入ったときには、すでに息絶えていたという 塩野はこれを「潔い」というよりも「あきらめが早すぎる」と腐す。死ぬべきでなかったと。ええと、現実から

    ローマ人の物語VIII「危機と克服」の読みどころ
    PuHa
    PuHa 2007/08/22
    一貫性のワナ。
  • 栗本さんのそれ - finalventの日記

    ⇒alternative jiangmin - クリシン えっとそれ最近読んだというわけではないですよね。 それ⇒「 ホモ・パンツたちへ―がんばれよと贈る: : 栗 慎一郎」 このですが、まあfinalventにまた騙されてもいいやという人は速攻で古買って読みなさい。リンクはアフィリだけど、アフィリでなくてもいいから。 ついでに。 これも⇒「 明るいチベット医学―病気をだまして生きていく: : 大工原 弥太郎」 若干危険な要素もあるだけど、とにかくまあ、この2冊は俺に騙されちゃいな。 で、と。戻って。 中島義道の善への指向は阿闍世コンプレックスというのは、読んでみてなんとなく了解できた気がするのですが、クリシンのこの離人症っぽいのはなんなんでしょう。古谷先生、教えて!!! あ、その前に。 ⇒「 愛という試練: : 中島 義道」 3/4はくだらない内容だけど、最後の中島の母の

    栗本さんのそれ - finalventの日記
  • [書評]私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方(深田萌絵): 極東ブログ

    さすがマガジンハウスだけのことはあって、「私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方(深田萌絵)」(参照)は単純に面白く、役立つようにできているので、まずはお得なと言えるなと感心した(昔の斎藤澪奈子の編集と似ている)。の、取りあえずのターゲットは高校生かとも思うがむしろ、彼女のように再学習したい二十代後半の女性(男性もかな)がターゲットと見ていいのかもしれないし、そのあたりにニッチの教育マーケットがありそうだ。そう考えると、いわゆる「失われた世代」も後期になると新しい動きが出てくるものだと思った。ちょっと感想が先走りすぎたか。 表題にあるように、著者のおバカ歴がこてこてと書いてあって、さすがにこれは偏差値40だろと納得するしかないリアリティがある、と言いたいところだが、私は偏差値40というのがわからない。自分の世代から偏差値が導入されたのだが私は68だったか72だったか。こ

    PuHa
    PuHa 2007/07/31
    テンプレということばの使いかたがおもしろい。
  • 原作ドラえもんから生まれた名言(漫画サロン過去ログ) - KJ-monasouken’s diary

    実は、うちのブログはドラネタもジョジョネタも凄く多いのだが、一番ブックマークの多かったのはこのスレだった。 [06/02/18-21:43] 原作ドラえもんから生まれた名言(漫画サロン過去ログ) http://s03.2log.net/home/mri/archives/blog273.html 18 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:05/02/17 01:21:04 ID:??? ドラ「おとなってかわいそうだね」 のび「どうして?」 ドラ「自分より大きなものがいないもの。よりかかってあまえたり、しかってくれる人がいないんだもの」 のび「そういう考えかたもあるか」 年齢を重ねるたびにしみてくる 43 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:05/02/17 20:41:20 ID:7+7fq1PL 「エラーなんかしたやつは ころしてやるから」 ひらがなが余計に怖いジャイアンの台詞。 4

    原作ドラえもんから生まれた名言(漫画サロン過去ログ) - KJ-monasouken’s diary
  • 河合隼雄先生のこと: 極東ブログ

    直接学んだことはないが、河合隼雄先生とお呼びしたい。その思いをこのエントリに書いておきたい。19日にお亡くなりになった。脳梗塞であったという。享年七十九。昨年夏にご自宅で脳梗塞の発作で倒れたというニュースを聞いたとき、ご高齢でもあるし不安に思っていた。 先生は1928年、昭和3年の生まれ。昭和の昭坊よりは若い。私の死んだ父が星新一と同じく大正十五年、1926年の生まれ。昔見た父の同窓会名簿に戦死の文字がずら並んでいたのに驚愕したことがあるが、父は大病を得て命を得た。彼の年代が戦争中派の境目で、河合先生はそこを逸れる。 ウィキペディアの「河合隼雄」(参照)項目を引く。 1952年、京都大学理学部を卒業後、数学の高校教諭として働く。その学校現場で生徒達の心の問題に直面することとなり、その後、京都大学大学院で心理学を学び、1959年にフルブライト奨学生としてカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UC

  • Passion For The Future: 妄想に取り憑かれる人々

    « SecondTimes創刊 と ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 | Main | 普通の手書きメモがデジタルに エアペン アイデマアラソン スターターキット » 書評:脳・こころ |書評: 企画・発想| 書評文化・文明|書評:経済・経営 |書評:子 供・教育|書 評:小説・戯曲|書評:ネット活用 |書評仕事・管理|書 評:メディア論|書評:その他|書評:思想・哲学 |書評 :文章・表現|書評:認知・心理 |書評:神 話・宗教|書 評:科学・技術書評:社会・世間 |書評教養 ・雑学 2006年度 年間オススメ書籍ランキング ノンフィクション部門 2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編 2005年度 書籍売り上げラン キング ベスト20 2005年度 年間オススメ書籍 ランキング ベスト20冊 2004年度 人気記事ベスト10 アクセス

    PuHa
    PuHa 2007/07/21
    肯定的に、肯定的に。
  • http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1310380191/E20070701230738/index.html

  • トクヴィル 平等と不平等の理論家 - 池田信夫 blog

    トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』は、「だれでも知っているが、だれも読んだことがない」という意味での古典の一つだ。私も、3年前に講談社学術文庫版が出たとき読もうとしたが、訳がひどくて挫折した。特に引っかかったのは、そのテーマである「平等」の概念だ。当時(19世紀前半)の欧州から見るとアメリカは平等だったのかもしれないが、今のアメリカを見ると、それが平等な社会だというのは、まったくリアリティがない。 ・・・と思っていたのだが、書を読んで考えが変わった。日語で平等というと、所得を同じにするといった「結果の平等」を思い浮かべがちだが、トクヴィルのいうegaliteは、身分差別を撤廃するという「機会の平等」であり、「対等」とか「同等」と訳したほうがいい。この点、書もタイトルで損をしている。 トクヴィルがアメリカ旅行して印象づけられたのは、それが徹底して対等な個人の社会だということだ

    PuHa
    PuHa 2007/06/23
    トクヴィル。
  • ちょっと曖昧に書くけど - finalventの日記

    ブログの世界の空気がまたちょっと変わってきたなという感じがする。 けっこう切れ者っぽい感じの人の芸風が年寄り臭く感じられる。 あるスタンスや地歩を固めた意見というのはわかりやすいし、ある程度人の気を引くなりの意見というのは奇矯さの修辞でなんとかなる。 だが、その芸風だけしかこの人ないんだろうなこの人、という感じになると、ああ、人はこうして老いていくのだなと思う。 まあ、他人事でもないのはあるし、そういう意味で老いているのはお前さんだろというのもわからないでもない。ただ、まあ、弁解でもないのだが、私はどうもドリフトしている感じがする。なんか、ひとり、いかだに乗った初老人、みたいな。もっと言うと、ブログの風景が変わっていくことに、まあ、いいや、さよならぁみたいに岸辺を見ている。 もうひとつ関連しているのだろうけど、奇矯さの一部に過ぎないのだが、陰謀論みたいのが多いというか。それってネタでしょ、

    ちょっと曖昧に書くけど - finalventの日記
  • さて次の企画は - 95年エヴァンゲリオン文化圏の終わり――知的な塹壕としての「ゼロ年代の想像力」スタートと、よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」完結について

    日常の忙しさに忙殺されてしまっていて、ブログの更新が滞ってしまった。とはいえ、この07年5月が終わってしまう前にどうしても書かねばならないことがあるのは、繁雑さに目がくらみつつも、大変喜ばしいことだと思う。 それがSFマガジンでスタートした宇野常寛「ゼロ年代の想像力」連載スタートと、よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」の完結だ。 乙木個人としては、この二つと進行中のいくつかの事柄を合わせ見て、 「ようやくエヴァンゲリオンに象徴される、95年文化圏の終わりが来たな」 ということを深く感じてしまう。 群像新人賞評論部門でのあの「セカイ系論文」(いや、未熟だけどな)があったのも、ひょっとしたらこの5月という変転の前哨の一つとして言えてしまうのかもしれない(笑) ま、それはともかくこのエントリでは感想をただ書くというよりは、宇野常寛「ゼロ年代の想像力」とよしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」が如

    さて次の企画は - 95年エヴァンゲリオン文化圏の終わり――知的な塹壕としての「ゼロ年代の想像力」スタートと、よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」完結について
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 悪用厳禁「洗脳力」は自己限定で

    あらゆる成功にトドメを刺すスゴ。3章まで読めば、ほとんどの自己啓発は無用。さらに4章では、より高次の「夢」を実現する方法まで紹介されている。6章は悪用厳禁、他者を支配下におくやり方がある。要するに、自分(や他人)を洗脳する方法が書いてある。 自分を洗脳 → (自分の)成功に向かって自分を注ぎ込み、実現させる 他人を洗脳 → (高次の)夢に向かって他人を巻き込み、思い通りにする だから、自分だけの成功の実現のために、他人を利用することができてしまうため、前者は詳しく、後者はぼかして書いている。 amazon評に「ノウハウが分かりにくい」とあるが、6章のことだろう。むべなるかな、「わざと」そうしていることに気づけよと。手取り足取り説明すると、誰でも悪用できる強力な催眠術のようなものだから。コトの重大性を理解できないような輩には、最初からお断り、というやつ。著者のblog[ドクター苫米地ブ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 悪用厳禁「洗脳力」は自己限定で