動物病院「アニホス」の会計窓口。クレジットカードでの支払いもできる。未収金対策の一環だ=東京都板橋区、藤方写す 動物病院の獣医師が、ペットの治療費を支払わない飼い主に頭を悩ませている。会計の合間に姿を消したり、突然音信不通になったりすることも。最近、初めから支払い意思のないケースが目立っているという。弁護士を顧問にして未収金問題の研究会を立ち上げる動きも出てきた。 「あっという間でしたよ」。東京都板橋区の動物病院「アニホス」の山村穂積獣医師は振り返る。 2008年の初め、同病院の受付窓口。1週間の入院治療を終えたヨークシャーテリアを受け取った30歳前後の男性の姿が見当たらない。未払いの治療費は約10万円だ。会計にカルテを回している間に立ち去ったらしい。登録のあった電話番号に病院から電話をかけても不通。連絡先に送った請求書も戻ってきた。「電話番号も住所も虚偽でした。初めから払うつもりは