「話すときは保護者の労をねぎらう」「一方的に話し逃げ道をふさがない」――。学校に過大な要求をする保護者(モンスターペアレント)が増える中、横浜市教育委員会は保護者への応答方法や失敗例をまとめた「保護者対応の手引き」を発行した。現場で戸惑う教師の参考になれば、と全市立学校に配った。 市教委によると、こうした保護者への対応は、いじめや暴力、学級崩壊と並ぶ課題の一つになっている。市教委は2008年度に校長OBや指導主事で構成する学校課題解決支援チームを発足。学校と協力しながら課題に取り組んできた。今回の手引きは、支援チームが経験したこれまでのトラブルを参考にまとめたという。東京都教委も対応マニュアルを今年1月につくったが、全国的には珍しい。 手引書では、対応の基本姿勢について、保護者を「最も重要なパートナー」と位置づけ、学校の方針のみを話さない▽担当者や管理職のみで事案を抱えない▽感情的な主