この記事について この記事は、PHP研究所が発行する書籍「モバイル・コンピューティング」(著者:小林雅一)の第1章を、出版社の許可を得て転載したものです。 2007年6月の発売と同時に世界的なブームを巻き起こしたiPhone。「次世代の携帯電話(スマートフォン)」として新聞やテレビでも盛んに取り上げられたが、実際にiPhoneを使ってみた人は、これを携帯電話とは見ていない。たとえば、アスキー総研が2009年6月に発表した「iPhoneの利用実態調査(有効回答者数:736人)」によれば、「iPhoneをたとえる表現として印象に最も近いものは何か?」という問いに対し、「身につけられる、常に持ち歩けるコンピュータ」が全回答者の43%でトップ。次いで「いつでも、どこでも使えるコンピュータ」が38%であった。つまり使ってみた人の実感によれば、iPhoneは携帯電話というより「モバイル・コンピュータ」
![今、何が起きているのか――モバイルコンピューティングの時代](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4976beb78844332e8985d6ca1d4e97a3dd5c3355/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_mobile.gif)