近年、環境汚染ガスによるHDD不良が増える傾向が見受けられる。ただし、ガスが原因である場合でも、HDDメーカーや最終製品のメーカー、分析会社に故障したHDDの調査を依頼すると、ヘッドの故障・振動衝撃による故障など、別の原因が報告されるケースが少なくないようだ。今回は我々が調査依頼を受けたHDDの故障原因の中で、環境汚染ガスが原因となったものについて解説する。 我々が調査し、環境ガスが原因で故障したと判定した事例には、製造設備のコントローラ、パソコン、レコーダー、POS端末など幅広いジャンルの機器が含まれている。 環境汚染ガスによる不良発生箇所 環境汚染ガスによって発生した不具合としては、基板端子の腐食(写真1、図1)、媒体潤滑剤の劣化(図2)、媒体磁性膜の腐食やヘッドの読み出し/書き込み用の磁性層の腐食(図3)などがある。
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