2011年に日本で初めて個別漁獲割当制度(IQ)を本格導入した新潟県佐渡市のホッコクアカエビ漁の船に乗り、その漁がどんなものなのかを見てくるとともに、IQを導入した感想を漁師さんから聞いてきた。 IQ制度を実施している佐渡市赤泊地区のエビカゴ漁 日本における深刻な漁業問題が少しずつ表面化し、農林水産省において「資源管理のあり方検討会」という会議が開かれている中、海外で漁業を儲かる商売に転換させた資源管理制度の一つである個別漁獲割当制度(IQ)を日本で初めて導入した、新潟県佐渡市赤泊地区のえびかご漁の船へとやってきた。新潟県えび籠漁業協会長の中川さんが経営する中川漁業の船に乗せていただくのである。 赤泊の漁師がえびかご漁で狙うのは、主にホッコクアカエビという、関東だとアマエビと呼ばれているおなじみのあのエビである。新潟ではその姿が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから、南蛮エビと呼ばれている。も
4月19日~20日に一泊二日でおこなわれる佐渡島スペシャルツアー「佐渡の魅力を堪能!佐渡島を半分めぐる旅」の行程表を、じっくりと確認してみたいと思う。 佐渡の魅力を堪能!佐渡島を半分めぐる旅 お申込みページへ! ちょっと変わった佐渡島ツアーが行われます 地球のココロ(このサイト)と大手旅行会社のJTBのタッグ、そして佐渡島の地域おこし協力隊のサポートによって企画された、「佐渡の魅力を堪能!佐渡島を半分めぐる旅」というツアーが行われる(参加者が集まれば!)。 ご存じない方もいると思うので説明すると、佐渡島とは日本海にポツンと浮かぶ新潟県の離島である。離島といっても、その大きさは1周200キロ以上もある大きな島だ。 この大きな島の北側半分を一泊二日で巡るのが、今回のツアーなのである。 この持ちやすそうな島が佐渡島。 日本海側の離島なので、関東に住んでいるとなかなか行く機会もなく、興味はあっても
佐渡島で行われた、子供たちに地元の海の豊かさを体感してもらうための、自然体験学習という名の一日素潜り漁体験に参加させていただいた。 佐渡島で憧れの素潜り漁体験 以前、佐渡島でインタビューをさせていただいた地域おこし協力隊の木野本さん(記事参照)に、また佐渡旅行にいきますよと連絡をしたところ、ちょうど私が行っている間におこなわれる魅力的なイベントのお誘いをいただいた。 それは木野本さんが担当している鷲崎地域の若手から中年を中心として、地域活性化や地域環境の保全、子供達の育成を目的に結成された「しただめ会」が主催する、地元の住民や地域に縁のある人たちの親睦会。 ちなみに「しただめ」とは、佐渡の海で採れる小さな巻貝の名前である。 これが「しただめ」。佐渡だとスーパーとかにも売っているメジャーな貝で、小さくてもおいしい。 普段は草刈りや海岸清掃などを行っているそうだが、今回は地元やこの地域に縁のあ
オール佐渡ロケという映画『佐渡テンペスト/SADO TEMPEST』の監督・脚本をされた、ジョン・ウィリアムズさんに話を聞く機会があり、それをきっかけに監督が惹かれた自然やロケ地を巡ってきました。 今すぐユネスコ世界遺産に登録されてもおかしくない!くらい、佐渡は魅力いっぱいでした。 監督と佐渡との出合い 『佐渡テンペスト/SADO TEMPEST』は、タイトル通りシェイクスピアの『テンペスト』がベース。鎌倉政府転覆に失敗し追放された順徳上皇を主人公に重ね合わせ、2042年という近未来の日本を舞台にした映画です。 ロックが禁止され、囚われたロックバンドは寒風吹きすさぶ島、佐渡へ送られます。ギター&ボーカルで曲作りを担当するジュントクは、そこで出会った女性が繰り返す能の謡いに惹きつけられていきます。その歌は不思議な力を持つといい......。 アート性とメッセージ性の強い作品でもあるためか海外
今年の3月にオープンした、佐渡島の「トキふれあいプラザ」。そのうたい文句は、まさかの「トキまで2センチ」である。あの貴重なトキを本当に2センチの距離で見られるのかを確かめてきた。 まずはトキ資料展示館でお勉強 トキを間近で見るためにやってきたのは、佐渡島にあるトキの森公園。去年の秋にも一度来ているのだが、この春に「トキふれあいプラザ」という新しい施設ができたというので、またやってきたのだ。 「トキまで、2センチ!?」の「?」が若干気になる。トキの見学コースは、いきなり2センチの距離からではなく、まずはトキ資料展示館の観察通路から、20メートル離れての観察となる。2センチと20メートルでは1000倍もの違いがあるが、とりあえずはこの距離からアタックだ。 このもったいぶった感じ、嫌いじゃないぜ。 まずは2センチの1000倍の距離から。 トキ資料展示館には、その名の通りトキに関する様々な資料が展
野菜や果物を50度のぬるま湯で洗うと、鮮度がよみがえったり、日持ちがよくなったりするという。面倒じゃないの?手間をかけるだけの効果があるの?と半信半疑で試したら、笑ってしまうほど劇的な結果が。とはいえ、中にはさほど違いがわからなかった食材も。50度洗いを実践するのにおすすめのタイミングと食材をご紹介します。 ブームの理由が気になって 最初に50度洗いの存在を知ったのは、昨秋のこと。雑誌のインテリア特集で、台所の壁に温度計をぶら下げている人がいたのです。温度計には2か所、輪ゴムでしるしがついていました。ひとつは揚げ物用、ひとつは野菜の50度洗い用という説明。耳慣れない言葉が気になって、ちょっと調べてみました。 スチーミング調理技術研究会代表の平山一政さんが発見したこの方法は、言葉のとおり、50度前後のお湯で食材を洗うというもの。この温度だと、食材が煮えてしまうことはなく、水分が吸収されて鮮度
挑戦してみたいと思いつつも「たくさん作って美味しくなかったらどうしよう」「カビが生えたら気持ち悪い」と何となく敬遠していた味噌作り。やってみたら案外簡単で何とかなった!しかも予想外のオマケが楽しかった! 初めての味噌作り体験記をお届けします。 わりと家にあるもので何とかなる 用意したのは、材料として大豆、米麹、塩、各1kg(塩はそのうち450gを使用)。道具として、圧力鍋、マルチブレンダー、ラップ、大きいビニル袋(ゴミ袋を使用)。基本的には家であるもので何とかする方針で、味噌を仕込む瓶だけ新しく買いました。 前の日に大豆を水に漬ける。一度にこれだけ大量に蒸すのは初めて。まだ豆がまんまる。 すごい膨れよう。大豆1kgに対して3リットルの水に漬けてみたけど、ぎりぎりでした。 この大豆を柔らかく煮ていく。私は圧力鍋で蒸してみた。茹でるより一度にたくさん扱うことができ(それでも2回に分けた)、豆の
神社などにも奉納される日本酒の樽酒。 ある日、「この純米大吟醸って、6割もお米を削ってるんだって。贅沢なお酒だよね。なんだか、もったいないんじゃない?」と友人。そういえば、削られた米のくずってどうなっているんだろうか?? 日本古来のお酒が無駄なことをしているわけがない……はず。ということで、酒蔵へ行ってみた。 「吟醸酒」ってどんなもの? どれだけ削るの? 本題に入る前に、そもそも「吟醸酒」って何? 実際はどのくらい削られるのか。まずはそこから。 「吟醸酒」といった呼び方をされるものは、「特定名称酒」と分類され、ちょっと特別な存在。製法や配合などの規定があり、最も分かりやすい点が、米を磨く(酒造りの場合は「削る」のではなく、「磨く」と言う)割合(精米歩合という)や、造る過程で米麹、水などの他に醸造アルコールが添加(割合の規定もあり)されているかどうかの違いだ。 醸造アルコールなし、お米だ
佐渡島に「へんじんもっこ」という、生肉を乳酸菌で発酵させた、ドイツで食べられている生サラミをつくっているお店があるのだが、これが人に教えたくなる味なのだ。なので教えさせてください。 衝撃だった「へんじんもっこ」の生サラミ 私が「へんじんもっこ(お店の名前です)」の存在を知ったのは、佐渡生まれの友人、エアギタリストの宮城マリオさんがきっかけ。数年前に土産として、「たまとろサラミ」というネギトロみたいな生サラミを持って来てくれたのだ。 エアギタリストの宮城マリオさん。 サラミというと、カチカチに干された脂の多いソーセージという印象だったのだが、へんじんもっこの生サラミは全くの別物。豚肉なのに見た目は生肉そのもの。初体験のフワフワした食感に、その場の全員がビックリ仰天。 これが、へんじんもっこのたまとろサラミ。サラミなのにふわふわしている。 どこのお土産かと聞けば、なんと佐渡島。なぜ佐渡島で生サ
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