ブックマーク / honz.jp (190)

  • ご近所助け合いをする『樹木たちの知られざる生活』 - HONZ

    仲間内で互いに助け合うこともあれば、コミュニケーションもとっている――ドイツの森林管理のプロが長年見てきた樹木の驚愕の生態がここに! 最新のサイエンスの知見で、樹木の持つ驚くべきコミュニケーション能力や社会性を解き明かす。知らないことだらけの森の世界へ、ようこそ。 ドイツで2015年に出版されて以来ベストセラーとなっている書の著者、ペーター・ヴォールレーベンは、1964年ドイツのボン生まれ。ボンといえば旧西ドイツの首都だったくらいだから、都会生まれ都会育ちだ。「だからこそ」自然に興味を持つようになり、大学で林業を専攻したそうな。 卒業後は、ドイツ西南部の州、ラインラント=プファルツ州の営林署で20年以上公務員として森林を管理した。だが、生態を考えない一律的な植林や害虫駆除剤の散布など、人間の都合や採算だけで行われる林業に疑問を感じ、行政官としての限界を感じた彼は独立する。ドイツ公務員

    ご近所助け合いをする『樹木たちの知られざる生活』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2019/03/15
    根っこワーク。
  • あなたはなぜ特定の色を好むのか?──『好き嫌い―行動科学最大の謎―』 - HONZ

    あなたは何色が好きですか? と聞くと大抵の人はペラペラとこんな色が好きですと答えてみせる(僕は灰色だ、地味だから)。初対面同士の飲み会ならなんか嫌いなものorべたいものでもあります? と聞くものだし、映画小説など、作品を鑑賞する際にも、好みは密接に関わってくる。巨大人型ロボット物は嫌い、という人もいれば巨大人型ロボット物ならなんでも大好き! という人もいるものだ。 その違いはなぜ発生しているのだろうか? べ物に関してはアレルギーなどがあるだろうが、そうでない場合は何が関係しているのか? 育ってきた環境の違いか、進化論的に脳に組み込まれているのか? 日々の選択は現在、未来の嗜好にどのような影響を与えていくのだろうか。ひょっとしたら、好き嫌いは完全にただの思いこみだったりするのかもしれない。書『好き嫌い―行動科学最大の謎―』はそうした好き嫌いに関連した行動科学についての一冊である。 た

    あなたはなぜ特定の色を好むのか?──『好き嫌い―行動科学最大の謎―』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2018/06/29
    慣れ。
  • 哲学と科学の間。文系がハマる脳科学本 『脳の意識 機械の意識』 - HONZ

    物質と電気的・化学的反応の集合体にすぎない脳から、なぜ意識は生まれるのか。書は、この謎に気鋭の脳神経科学者が迫った一冊だ。現代科学の最前線の知見を手がかりに、「人工知能」ならぬ「人工意識」の可能性に切り込む。「幼少期が終わり、大きな転換点を迎えている」この分野の現状をまとめ、これからを見通した非常にエキサイティングなだ。 私は近ごろ、女性を見て、オンナを意識することが少なくなった。への愛が深いからなのか、歳をとったからなのか、はたまた悪い病気でも潜んでいるのだろうか。でも書を読んで、「女性を見る」ことができるだけでも、スゴイことなんじゃないかと思うようになった。このの「意識」とは、物質にすぎない脳が「何かを見る」という感覚意識体験のことである。 「見える」「聴こえる」などの感覚意識体験、いわゆる「クオリア」。我々一般人には当たり前過ぎて、それが「意識」だという認識すらないかもしれ

    哲学と科学の間。文系がハマる脳科学本 『脳の意識 機械の意識』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2018/02/10
    あぁ、SFが現実になってゆく。
  • 科学的にみると恋愛と結婚って何ですか?『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』 - HONZ

    タイトルに惹かれて『どうすれば幸せになれるのか科学的に考えてみた』というを買ってみたら、これが思いのほかおもしろかったので紹介したい。このは予防医学研究者の石川善樹とニッポン放送アナウンサーの吉田尚紀の対談である。 中身を見ずに買ったところ、読んでいる途中で、過去に両者のを読んでいたことに気がついた。吉田尚紀の『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』は、自称コミュ障の自分にとってはとても救いになったコミュニケーションの名著で、過去にどこかの媒体で紹介していたことがあったし、石川善樹の『友達の数で寿命が決まる』にいたっては過去にHONZで紹介していた。 石川善樹という人がとにかく変わっていておもしろい。彼のおもしろみがとにかくあふれているのが、第4章の「科学的にみると恋愛結婚って何ですか?」というところである。 彼は高校までずっと男子校に通っていたので、大学デビューをしようと思っ

    科学的にみると恋愛と結婚って何ですか?『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/10/30
    結婚とは「この人がいい」じゃなく、「この人でいいや」。
  • 『月刊ムー』を読んでいるのは、どんな人たちなのか? - HONZ

    子どもの頃、両親の棚からこっそり取り出して読んだにはどうもいい思い出がありません。いい思い出どころかその後の悪夢に繋がったの代表格が『悪魔の飽』と『ノストラダムスの大予言』。 『ノストラダムスの大予言』については、200万部を突破する大ベストセラーであり、社会現象をも巻き起こし色々な方面に影響を及ぼしたと言われています。私の身の回りにも「どうせ1999年で世界は終わっちゃうから」って言って宿題やってこなかった人が何人も…みんな今どんな大人になっているんだろう。 これに限らずとも、小中学時代はオカルトが身近なところにありました。休み時間にコックリさんをやってみたり、テレビで見た川口浩探検隊の活躍にツッコミを入れたり、世界の七不思議について考えたり、ユリ・ゲラーの真似して曲げられた給のスプーンも数知れず…。 ここのところ、そんな苦いような酸っぱいような甘いような幼い頃の感動と興奮を思

    『月刊ムー』を読んでいるのは、どんな人たちなのか? - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/09/21
    50代、60代。
  • 社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない - HONZ

    『チャヴ』、聞き慣れない言葉である。もとはロマ族の「子供」を指す言葉「チャヴィ」から来た、英国において用いられる「粗野な下流階級」を指す蔑称である。いくつかの英語辞典を調べてみると、「生意気で粗野な態度によって類型化される若年下流階級(オクスフォード英語辞典)」、「教養の欠如や下流階級であることを、その衣服や話し方、行動があらわすような人を示す蔑称。通常は若者を指す。(ケンブリッジ英語辞典)」、「たとえ高価であっても、その趣味が低俗であるとされる若い労働者階級(コービルド英語辞典)」などとある。 さんざんな物言いである。しかし、これらの定義を全部あわせても、チャヴという言葉を正しく理解するには足りないようだ。そこには「公営住宅に住んで暴力的」、「中流階級の謙虚さや上品さがなく、悪趣味で品のないことにばかり金を使う浪費家」、さらには、「暴力、怠惰、十代での妊娠、人種差別、アルコール依存」とい

    社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/09/15
    政治が分断を産み、分断が差別を産む。
  • 渋谷の歴史と音楽と時間と『渋谷音楽図鑑』 - HONZ

    今年のフジロックで小沢健二とコーネリアスを観てきた。コーネリアスが今年発売したアルバム『Mellow Waves』が素晴らしくよい作品だったので、コーネリアスを最後まで観たかったのだけど、最後まで見ていると入場規制で小沢健二が観れないと思い、泣く泣く途中で切り上げ小沢健二をみにいった。その後、予想通り入場規制がかかったので、はやめに移動して正解だった。 ライブはコーネリアスも小沢健二も最高によかった。歌詞をスクリーンに映し出し、言葉をとても大事にする小沢健二と、音を突き詰め、洗練された楽曲が魅力的なコーネリアス。まったく別の2つの才能を生で見れたのはとても良い経験だった。 とのっけからとは関係のない話をしてしまったが、ちゃんと話はへとつながっている。フジロックに出演した小沢健二とコーネリアスの小山田圭吾。この二人は90年代にフリッパーズギターというバンドを組んでいた。そのバンドのプロデ

    渋谷の歴史と音楽と時間と『渋谷音楽図鑑』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/08/30
    流れ込む、蓄積する、淀む、噴き出す。これこそが戦後史。
  • 『アルカイダから古文書を守った図書館員』 - HONZ

    2013年1月、アルジェリア東部の天然ガス精製プラントで、日人を含む大勢の外国人がイスラム過激派に拘束される事件が起きた。アルジェリア軍と過激派の交戦により結果的に少なくとも37人の外国人が死亡し、内10人はプラント大手「日揮」社員などの日人だった。このニュースが駆けめぐったときの衝撃は、今も記憶に新しい。 では、このとき犯行グループが何を要求していたかを知っているだろうか。そのひとつは、隣国のマリで進行中のフランスによる軍事介入を停止することだった。なぜマリ? そう首をひねる人もいるかもしれない。だがアルジェリアの事件の首謀者は、その軍事介入と浅からぬ因縁があった。そして軍事介入の背景には、1年近くにわたったアルカイダによるマリ北部の支配があり、その陰には危機を受けて敢然と立ち上がったひとりの男がいた。この知られざるドラマ

    『アルカイダから古文書を守った図書館員』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/06/16
    イスラムのなかには、知性や多様性や世俗的な思想を肯定し、詩や愛や人間の美しさを賛美する宗派もたくさんある。
  • 『欲望の資本主義』おカネとは何か? - HONZ

    ゲーム理論の専門家で大阪大学准教授の安田洋祐氏がナビゲーターを務めるNHKドキュメンタリー『欲望の資主義〜ルールが変わる時〜』の内容をまとめた書は、およそ経済活動に関わる全てのビジネスマンにとってmust readの一冊である。 番組の中では、コロンビア大学教授のジョセフ・スティグリッツ氏、スタンフォード大学教授のアルヴィン・ロス氏、『善と悪の経済学』(東洋経済新報社)の著者でチェコ総合銀行マクロ経済チーフストラテジストのトーマス・セドラチェク氏、ベンチャーキャピタリストでシェルパキャピタル共同創業者のスコット・スタンフォード氏、インドネシアのeコマース最大手「トコペディア」CEOのウィリアム・タヌウィジャヤ氏の5人が安田氏と対談しており、また、エマニュエル・トッド(歴史人口学者)、ルチル・シャルマ(モルガン・スタンレー・インベストメントマネージメント チーフストラテジスト)、ウィリア

    『欲望の資本主義』おカネとは何か? - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/05/06
    結局は精神的なもの。
  • 『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か 』本当に恐れるべきなのは失望感 - HONZ

    ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演した名作『ギルバート・グレイプ』(1993年)で印象に残るのは、なんといっても給水塔だ。 生まれ育ったアイオワの田舎町からいちども出たことがないギルバート(ジョニー・デップ)には、知的ハンディキャップをもつ弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)がいる。アーニーは高いところが大好きで、ちょっとでも目を離すとすぐに給水塔に登ってしまい、町中が騒ぎになるのである。 あの給水塔は、アメリカの「スモールタウン」のシンボルだ。 人口はせいぜい3千人ほどで、大きさはメインストリートを中心にほんの数ブロック程度。インターステイト・ハイウエイ(州間高速道路)からは離れた場所にあり、都会の繁栄とは無縁。住民どうしお互いをよく知っており、いまだに家に鍵をかける習慣もない。それがスモールタウンだ。 アメリカにはこうした小さな町が無数にある。 19世紀フランスの青年貴

    『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か 』本当に恐れるべきなのは失望感 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/02/01
    いま各国でポピュリズムは、きわめて民主的な手続きを経た上で、21世紀のスタンダードになろうとしている。
  • 『東大VS京大 入試文芸頂上決戦』国語の入試問題から、時代の流れが見えてくる - HONZ

    入試の季節が巡ってくるたびに高校時代を思い出す。もう少し努力していれば違う未来があり得たかもしれないあの時代。 もしタイムマシンであの頃に戻れたら、今より30キロ以上もスリムな自分に、成毛眞の『AI時代の人生戦略』でも渡して、「未来の合言葉はSTEAMだぜっ!」と全力でアドバイスを送ってやるのに……。女の子のことばかり考えているうちに(「つきあっているうちに」ではないところがいかにも10代男子)瞬く間に貴重な青春時代は過ぎ去り、気がつけばこんな大人になってしまった。ハァ……。 なぜ勉強に身が入らなかったかといえば答えは簡単、つまらなかったからだ。特に苦手だったのが国語である。読書量と国語の成績は決して比例しない。清水義範の『国語入試問題必勝法』というパスティーシュ小説があるが、国語が苦手だった理由は、その冒頭に出てくるこんな問題文を見ればわかってもらえるはずだ。 ●次の文章を読んで、あとの

    『東大VS京大 入試文芸頂上決戦』国語の入試問題から、時代の流れが見えてくる - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/01/16
    入試の季節が巡ってくるたびに高校時代を思い出す。
  • 『ヒットの崩壊』聴取から体験へという大変化 - HONZ

    ラジオ局のプログラムには音楽番組が欠かせない。「電リク」という言葉を最近は知らない人も増えたが、電話でリクエストを受け付ける番組が各局で当たり前のようにオンエアされていた時代があったし、ヒットチャートを紹介する番組はいまも健在だ。 僕自身もそういった音楽番組の制作に携わったことがある。あれはたぶん2000年前後くらいだったと思うが、ちょっとした異変を感じるようになった。電話オペレーターが全員女子大生アルバイトという番組を担当していたのだが、リスナーからのリクエスト曲を聞き取る際、彼女たちが曲名を知らないというケースが増えてきたのである。 リスナーからの電話を受けると、彼女たちはラジオネームや番組へのメッセージ、リクエスト曲のタイトルなどを聞き取ってシートに記入する。それがディレクターのもとに回ってくるのだが、そこにギョッとするような曲名が書かれているのである。 思い出すといまでも動揺を禁じ

    『ヒットの崩壊』聴取から体験へという大変化 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/01/15
    どんな「体験」がユーザーに刺さるかは誰にも予測できない。
  • 『最後の資本主義』資本主義を脅かしているのは、信用の弱体化である - HONZ

    作者:ロバート・B. ライシュ 翻訳:雨宮 寛 出版社:東洋経済新報社 発売日:2016-12-02 去る12月2日に日財団で行われた「Bコーポレーションを知る会」に出席してきた。Bコーポレーションという言葉は聞き慣れないかも知れないが、アメリカの非営利団体B Labが運営する、社会的責任や持続可能性などを評価する認証制度で、「TransFair」がフェアトレード・コーヒーを認証するのと同じように、アカウンタビリティや透明性などB Labの掲げる基準を満たした企業に対して与えられる民間認証である。 「B」は「Benefit」(ベネフィット=利益)のことであり、環境、コミュニティ、従業員などの様々なステークホルダーの利益を意味している。アウトドア用品のパタゴニアを始め、現在までに世界50カ国で、約2千社が取得している。日にはまだBコーポレーションのような認証制度は見られないが、日でもB

    『最後の資本主義』資本主義を脅かしているのは、信用の弱体化である - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/12/19
    これからの資本主義の姿は、そこに関係する全ての人々の利益を考慮する「ステークホルダー資本主義」。
  • 『限りなく完璧に近い人々』北欧の人って本当に幸せなの? - HONZ

    北欧諸国といえば、税金は高いが充実した福祉が存在し、経済は概ね堅調でしかも労働時間が短く、民主的で腐敗の少ない政府を持ち、そのうえ、シンプルでオシャレな家具が溢れる地上の楽園というようなイメージ゙があるのかもしれない。実際に英国にあるレスター大学の心理学部の「人生の幸福度指数」という調査では、デンマーク人が人類でもっとも幸福な国民に選ばれている。2011年に国連が行った世界幸福度レポートでも1位がデンマークで2位がフィンランド。ノルウェーが3位でスウェーデンが7位という結果もある。 HONZでも最近、新メンバーの堀内勉が『フィンランド人が教える当のシンプル』と言うのレビューを書いている。書によればフィンランド人は朝の8時から仕事を始め夕方の4時くらいで仕事を切り上げる。仕事と家族、そして個人の自由な時間とのバランスを大切にしており、夏休みは平均で4週間もあり、多くの国民が田舎にコテー

    『限りなく完璧に近い人々』北欧の人って本当に幸せなの? - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/10/29
    『英国一家、日本を食べる』の著者が北欧諸国について取材しレポートする一冊。
  • 『いま世界の哲学者が考えていること』21世紀の哲学は、現実社会の問題に対してどう向き合って行くのか? - HONZ

    哲学のを一冊ずつ読んでも、それが大きな哲学・思想の枠組みの中でどの部分に当たるのかが分からなければ、文字を目で追っているだけになってしまうし、哲学についての解説書を読んでも大抵の場合、21世紀に入ってからの最新の動向は書いていないし、おまけに議論と実社会での出来事との関連性が希薄なので、意識が朦朧としてきてしまう。そのような読者に福音をもたらしたのが書である。 哲学者の名前を、例えば、デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデッガー、サルトル、ドゥルーズ、フーコー、デリダ、チャーチランド、シンガー、クレーマー、スティグレール、クラーク、チャーマーズ、メイヤスー、ガブリエル・・・と並べた時に、一体どこまで認識できるだろうか。 多分、チャーチランド辺りから怪しくなってくるのではないかと思うが、生まれた年を見ると以下の通りになっている。第二次世界大戦後に生まれた哲学者からポストモダンの次の

    『いま世界の哲学者が考えていること』21世紀の哲学は、現実社会の問題に対してどう向き合って行くのか? - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/10/12
    「古くて新しい」本だと思う。
  • 『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』そこは大人の幼稚園だった! - HONZ

    大学に関するノンフィクションは数あれど、藝大がテーマというのも珍しいなと思い読み始めたのだが、中に登場する人物たちは、もっと珍しかった。まさに珍獣、猛獣のオンパレードである。 舞台となる東京藝大は上野にキャンパスがあり、芸術家を志すものたちにとっての最高学府である。上野駅を背にして左が美術学部で、右が音楽学部。美術と音楽、二つの芸術がまさにシンメトリーのように共存しているのが、特徴の一つだ。 まるで町工場のような美校の校舎と厳格なセキュリティに管理された音校の校舎。ほぼ全員遅刻の美校と、時間厳守の音校。なんでも作ろうとする人と、洗い物さえしない人。何もかも自前で飲み会をする人と、鳩山会館で同窓会をする人。 普通なら交わることのなかった両者が、同じ校舎に通う。それが東京藝大なのだ。 著者は、現役の藝大生を伴侶に持つラノベ作家。一緒に暮らしていく中での、あまりに不思議な暮らしぶりに興味を持ち、

    『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』そこは大人の幼稚園だった! - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/09/18
    半分くらいは行方不明。
  • 『<インターネット>の次にくるもの』不可避な未来をどう受け入れるべきか 解説 by 服部桂 - HONZ

    ニューヨーク・タイムズはAP通信社に続いて、6月1日からインターネットの表記について、「Internet」を「internet」に変えると宣言した。ただ単に、最初の文字を大文字から小文字に変えるという話だが、つまりこれはインターネットが人名や会社名などを指す固有名詞ではなく、一般名詞になったということを公式に認めたことになる。APの編集者トーマス・ケント氏も「われわれの見解では、いまではそれは電気や電話のようにまったく一般的なものだから」とその理由を述べている。日語では文字の大きさで名詞の種類を区別はしないが、インターネットがあまりに当たり前の存在になってきたので、いまでは「ネット」と縮めた表記が頻繁に使われて、それで話が通じるようになってきた。 インターネットが一般紙に最初に大きく取り上げられたのは、1988年の11月2日に「インターネット・ワーム」事件が起きたときだった。コーネル大学

    『<インターネット>の次にくるもの』不可避な未来をどう受け入れるべきか 解説 by 服部桂 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/07/24
    「最高にカッコいいものはまだ発明されていない。」
  • この現実を直視せよ 『万引き老人 「貧困」と「孤独」が支配する絶望社会』 - HONZ

    老人の万引きが増加しているというのは聞いたことがあった。しかし、まさか、ここまでとは思っていなかった。驚いただけではなく哀しくなってしまったが、こういう現実を直視せずに現代社会を論じることはできないはずだ。 あちこちのスーパーに出向く保安員、現役の万引きGメンによって書かれた実録集である。20件あまりの事例が紹介されているが、それぞれに、あきれるような、腹立つような、そして、泣きたくなるようなドラマがある。 金額がいちばん少ない事件は、被害金額54円。売り場にあったコロッケを半分べてしまった老人による万引きである。やせこけた81歳のホームレス男性が、ひもじさに負けて、店内でぱくっとやってしまったのだ。所持金はゼロ。 『ごめん、一銭もない…』と語る老人に名前を書かせても、波打っていて読めない。生活保護を受ければいいのにと諭しても、金に困った時に高利貸しに売ってしまったので戸籍がないという。

    この現実を直視せよ 『万引き老人 「貧困」と「孤独」が支配する絶望社会』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/06/16
    いったいどうすればいいのかわからない。
  • 剣のように強い力を持った本の記録──『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』 - HONZ

    紀元前から人類は図書館と共にあったが、それは場所が戦地にあってもかわらない。人はいかなる時であっても──というよりかは、過酷な状況にあってこそ書籍を求めるのかもしれない。 書『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』は「第二次世界大戦時に、強いストレスに押しつぶされそうになっている兵士たちの心を癒やすため、海を渡って兵隊らに行き渡った書籍」についての歴史である。この運動は市民や図書館といった多くの人の手によって集められたに加え、兵隊が持ち運びをしやすいように、兵士専用にあつらえられた兵隊文庫がつくられることでの形態も変化させていった。それは後の出版文化にも大きな影響を与えていくことになる。 また、そうした一連の運動は、1933年からドイツで行われていた非ドイツ的なものを排除する思想統制の目的にて行われた政府公認の焚書(最終的にはこの焚書によって1億冊以上が塵となったという。)にたい

    剣のように強い力を持った本の記録──『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』 - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/06/07
    人はいかなる時であっても──というよりかは、過酷な状況にあってこそ書籍を求めるのかもしれない。
  • HONZで振り返る2015年 今年のノンフィクションはこれを読め! - HONZ

    に関する記事を毎日のように送り出しながら面白さを感じるのは、ネットのニュース記事などと比べて時間の流れ方の異なる点である。 予期していたかのようにタイムリーに出されたものもあるが、少し時間を経たからこそ全貌の見えてきたもの、社会的な関心事ではないが特定の層にはズバッとささるもの、時代の流れを全く読まなかったから生まれてきたものも、大半を占める。 時宜を得たものと突然変異、過去と未来、つながりと孤独、異なる2つの視点が隣り同士に並ぶ棚こそが美しい。そこで今年HONZでよく読まれた記事の中から、各月ごとに上位2冊の書籍をピックアップし、2015年を振り返ってみた。 1月:「イスラム国(IS)」とホッケ 2015年は年明けから物々しかった。1月7日にイスラム過激派がフランスの「シャルリー・エブド」を襲撃。1月20日にはついに日人が「イスラム国(IS)」の人質になる事件も起き、日中を震撼さ

    HONZで振り返る2015年 今年のノンフィクションはこれを読め! - HONZ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2015/12/06
    今年のノンフィクションは今年のうちに!