仲間内で互いに助け合うこともあれば、コミュニケーションもとっている――ドイツの森林管理のプロが長年見てきた樹木の驚愕の生態がここに! 最新のサイエンスの知見で、樹木の持つ驚くべきコミュニケーション能力や社会性を解き明かす。知らないことだらけの森の世界へ、ようこそ。 ドイツで2015年に出版されて以来ベストセラーとなっている本書の著者、ペーター・ヴォールレーベンは、1964年ドイツのボン生まれ。ボンといえば旧西ドイツの首都だったくらいだから、都会生まれ都会育ちだ。「だからこそ」自然に興味を持つようになり、大学で林業を専攻したそうな。 卒業後は、ドイツ西南部の州、ラインラント=プファルツ州の営林署で20年以上公務員として森林を管理した。だが、生態を考えない一律的な植林や害虫駆除剤の散布など、人間の都合や採算だけで行われる林業に疑問を感じ、行政官としての限界を感じた彼は独立する。ドイツの公務員と
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