XMLを解説した記事や書籍では、「DTD」の解説をしているものが多いが、このDTDにつまずく入門者も多い。なぜXMLにはDTDが存在するのか、DTDとはなにか、そしてDTDの意味について、今回は解説していこう。 DTDという言葉をよく聞くが…… XML関係の資料を見ていると、しばしば、DTDという言葉を見かける。DTDは「Document Type Definition」の略で、日本語では「文書型定義」と呼ぶ。 XMLは簡単な技術であり、簡単なXML文書を書く方法を修得するのは容易である。ところが、XMLに関する本格的な勉強を、と思うと、DTDで挫折してしまうことが多い。XML入門者にとって、DTDは大きな障壁の1つなのは間違いない。 ■DTDはどうしても必要? だが、どうしてもDTDを修得しなければXMLは使えないのだろうか? 結論を最初に述べる。 DTDは、いわゆるXMLのスキーマ言語