毎年恒例にしている、年末の音楽振り返りエントリ。この数年のライブ中心の環境から、どちらかというとサブスクリプションに依存する形で、今年は本当に幅広く音楽を聴いた。それだけでなく、エンターテイメントというものが求められる環境の変化や、自分の感覚をアップデートする必要性に迫られたのも、今年の特徴かなと思う。 全般的な感想 昨年あたりから気づいていたことではあるのだけれど、「サブスクリプションがリスナーの裾野を広げることの功罪」が、感覚として共有されてきたという気がする。功というのは、これまで一枚のCDにお金を出す余裕のなかった人のところにまで楽曲が届くようになったこと。そして罪とは、まったく興味のない人のところに聴き捨てられるためだけに届けられる音楽が増えたことだ。 もともと「No Music, No Life」な人なんて一握りで、大半の人は産業流通するコンテンツとしてポップミュージックを聴い