対話型AI(人工知能)、ChatGPTに世界の注目が集まっている。中国もその例外ではないが、多くの国々と異なるのは、中国には、自らが米国と肩を並べるAI大国「である」もしくは「になる」との自負があり、ChatGPTのニュースに無関心ではいられないからだ。 見方は立場によって人それぞれだが、現時点でのChatGPTに対する中国国内の受け止め方は、ビジネス面での期待は強いものの、すぐに大きな商売になる感じは薄く、今ひとつ盛り上がりに欠ける。また「AI大国」としては、ChatGPTの予想以上の進化ぶりに、米国(というよりグローバル社会)との実力差を実感させられ、衝撃を受けているかにみえる。 その背景には、中国のAI企業が主に国内の中国語環境を念頭に事業を構想しているのに対し、ChatGPTは当然のごとく、中国語も含む世界全体を前提にしているという現実の違いがある。ChatGPTの登場を期に、ます
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