JR西日本は2月14日、除雪に使用する新型のラッセル車を今月から3月にかけて2両導入すると発表した。単線・複線の両方に対応したラッセル翼を装備しているのが特徴で、北陸本線などでの除雪に使用する。JRがラッセル車を新製するのは他社を含めJR発足後初。 新型ラッセル車の形式は「キヤ143形」で、全長は26.9m、最高速度は75km/h。これまでのラッセル車の除雪装置(ラッセル翼)は、進行方向の両側に雪をかき分ける単線用と、左側に雪をかき分ける複線用が別だったが、新型車は単線・複線の両方に対応する「可変式かき寄せ翼方式」を採用し、運転室からの操作で切り替えができる。ラッセル翼は車両両端に装備し、1時間あたり最大で10万立方mの除雪能力を持つ。 ラッセル翼は取り外しが可能で、除雪に使用しない期間は牽引車両として使用できる構造。エンジンと変速機はそれぞれ2台搭載し、運行の安定性確保を図っている。エン