残業が支える公共交通 運転士「現場は疲弊」 高知県のとさでん交通が11月22日から、運転士不足を理由に路面電車を減便する。現状は少ない運転士が残業や休日出勤をしてダイヤを維持しており、働き方改革関連法の規制を超える可能性があるという。22日から土日祝日の45便を減らすほか、年明け以降の平日ダイヤ減便を検討する。2014年のとさでん交通発足以降、最大の減便となり、公共交通は岐路に立っている。 今年施行された働き方改革関連法は、残業の上限を原則月45時間とする。特別な事情により、上限を超える場合も最大年6回、休日労働を含めて月100時間未満とすることなどを定めた。 とさでん交通が運転士の労働実績を分析すると、残業や休日出勤が多く、運転士によってはこれらの規制を超える可能性があることが判明。減便を決めたという。 路面電車の運転士は現在96人(駅員との兼任含む)。現行ダイヤを維持するには単純計算で