舌を噛みそうなカタカナ語だが、「オープンコラボレーション」ということを最近考え続けている。 読んで字のごとく「開かれた協働」ということだから、企業内の組織間の壁や企業間の壁、あるいは産・官・学の間の壁、といった「協働を閉じた範囲に限定する様々な壁」を越えた協働の仕組み・仕掛け、ということになる。 オープンコラボレーションが重要な意味を持つのは、それがイノベーションにつながるからだ。現時点では、3種類のイノベーションが、オープンコラボレーションに密接に関連していると考えている。 第1に、コストイノベーション。よく知られているように、リナックスは世界に散らばる技術者たちが、無報酬で作り上げた。マイクロソフトが大規模投資を経て作り上げた製品に対抗し得るOS(基本ソフト)が、「技術者のやりがい」や「エキスパート間での認知」といった心理的インセンティブにより、無償で出来上がったわけだ。 また、ウィキ