<小倉志郎(おぐらしろう):元東芝技術者> 『津波、地震(想定外の戦争)で原発が破壊されたらどうなるのか』 4年前の原発技術者(小倉志郎氏)の恐るべき警告 この原稿は雑誌「リプレーザ」(2007年、夏号 第3号)に掲載された山田太郎氏の『原発を並べて自衛戦争はできない』という論文である。山田太郎氏はペンネームであり、本人は福島第一原発の建設に際し、原子炉系の機器のエンジニアリング(技術取り纏め)に携わった元技術者・小倉志郎氏である。 この論文が書かれたのは2007年であり、当時盛んに論議されていた北朝鮮からのミサイルが発射されるケースなどの有事を想定した場合に日本の原発は「武力攻撃(戦争)は設計思想に入っていない」ことを、原発技術者として、明らかにしたものである。 万一、攻撃された場合の原子炉の安全性や、使用済み核燃料の安全性についても詳細に触れており、文中の武力攻撃を今回の『想定外の