プロジェクト内で「鮮度」と「質」の高い情報が活発に流通するようになったら,意思決定を迅速化するために,それぞれの情報をトリアージ(優先順位付け)する必要がある。日常的に行っていることだが,情報の種類によって適切な評価基準を設定しているだろうか。みなさんの現場で実施しているやり方を点検してみてほしい。 阿部 真也 マネジメントソリューションズ マネージャー 中小企業診断士 見えないところで“病魔”がプロジェクトを蝕んでいたら大変です。前々回の『プロジェクトの“健全度”を測るモノサシ』から引き続き,プロジェクトを健全な状態に保つための取り組みについて述べていこうと思います。そのポイントの1つは,前回の『メンバーの報告・提案意欲を萎えさせるもの』で紹介したように,プロジェクト内で「鮮度」と「質」の高い情報を活発に流通させることです。 ◆情報の鮮度と質が確保されているか 問題が直ちに顕在化し,コミ