結論から先に言おう。 人間全てが人間らしく暮らせる、救われるべきであるという近代社会の前提がフィクションだからだ。 この前提は共産主義陣営と対峙した自由主義陣営が作り出した、苦肉の策でしかない。 そもそもが、現代日本の生活保護やワープアの生活が、中世の人間から見れば中流以上の生活だ。 衣食住が極端な例外を除き一応保証され、医療機関は誰でも受診出来る、テレビやネットなどの娯楽があり、外を歩いても殴られたり罵声を浴びせられる事はほぼ無い。 中世の最底辺は生存すら危うかった。現代でも中東やアフリカでその片鱗を見る事が出来る。 中世の最底辺を現代に連れてきて生活保護を与えれば、涙を流して喜ぶだろう。 少し前までは、日本の生活保護を受けるためにブローカーに金を払って手配してもらう貧困層が存在していた。(今も少し居る) 今はアジア各国が成長しているので、出稼ぎも生活保護目当ても随分減った。 日本の生活