7月初めに起きた静岡県熱海市の大規模な土石流災害は、その被害状況の把握に県が公開した地形のオープンデータが使われました。原因とされる「盛り土」をその日のうちに突き止めるなど、県の迅速な対応が実現したのは、県庁外にいる「デジタル人材」とのネットワークを作っていたことが要因の一つにあります。東京都も民間から積極的にデジタル人材を採用しており、自治体職員にとどまらないデジタル戦略が各地で進められています。 (朝日新聞記者・篠健一郎) 【写真】3Dモデルで表された崩壊現場、実際の写真はこちら 「盛り土」の存在を指摘した地形図も