飲食店で酒を注文すれば、まず出てくる「お通し」。注文していないのに、代金を取られることも。最近は廃止に踏み切る店もでてきて、この商習慣を取り巻く状況は変わりつつある。お通しの常識は、もう通らない? 東京の下町で人気の居酒屋「こんちゃん」。2代目主人関口浩二さん(39)はこだわっている。「お通しはお客さんと最初の信頼関係を結ぶ大事な一品。時には採算度外視で出してます」 旬のトマトを使った豚のモツ煮込みはさわやかな味わい。しゃきっとした蓮芋(はすいも)とズワイガニのおひたしはゴマ風味で。腕によりをかけたお通しが、どれも300円。こんな一鉢に出会うと、お酒の注文もつい進んでしまう。 一方で、同僚からこんな話を耳にした。「外から買ってきた出来合いの加工食品をお通しに出している店もある」 http://www.asahi.com/culture/intro_m2/TKY20120609036