災害時などに、通話が集中して携帯電話がつながりにくくなることがあるが、NTTドコモや電機メーカーが共同でこれを回避する技術を開発しているという(MSN産経ニュース)。 「動画視聴やゲームに利用されている回線を強制的に通話に振り分ける」というもので、大量のデータ通信を抑制することにより、100万人規模の都市での大規模災害時でも、携帯通話がつながる回数は現状より約5倍増えるとしている。 100万人規模の都市の被災を想定した実験では、音声通話が通常の50倍、メールなどパケット通信が4倍集中したと仮定。通信回線を通話に振り分けない場合、音声通話は毎時225万件のうち実際につながるのは11万件で、20回に1回しかつながらなかった。これに対して、動画やゲームの通信を絞れば、通話は56万件、4回に1回つながるという、大幅な改善が見られたそうだ。平成32年にも実用化するとしている。