多発性骨髄腫細胞では恒常的にインテグリンβ7が活性化していることを発見した。 インテグリンβ7の活性型立体構造を標的としたCAR-T細胞が骨髄腫特異的細胞傷害を持つことを示した。 がんに特異的な「タンパク質の“かたち”」を標的としたがん免疫療法の可能性を示した。 大阪大学 大学院医学系研究科の保仙直毅 准教授(呼吸器・免疫内科学、保健学科癌幹細胞制御学)、熊ノ郷淳 教授(呼吸器・免疫内科学)および蛋白質研究所の高木淳一 教授(分子創製学)らの研究グループは、多発性骨髄腫(以下、“骨髄腫”と言う)において、活性型の構造を有するインテグリンβ7※1が特異的に高発現し、がん免疫療法の一つであるCAR-T細胞療法※2の標的になり得ることを発見しました。 骨髄腫は代表的な血液がんの一つで、治療の進歩は著しいものの、未だに治癒は極めて困難です。免疫療法であるCAR-T細胞療法は、極めて強力な新規治療法
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