「イーハトヴは一つの地名である」「ドリームランドとしての日本岩手県である」。詩人・宮沢賢治が愛し、独自の信仰や北方文化、民俗芸能が根強く残る岩手や、北東北の日常を、朝日新聞の三浦英之記者が描きます。 「さくら色」の秘密は… 青森の旅の途中、一風変わった「いなりずし」に出会った。 目にする「おいなりさん」はやはり「おあげさん」でくるまれているものの、お米の部分が白くはなく、「さくら色」なのだ。 試しに買ってほおばってみると、驚くほど「甘い」。 さくらの名所が多い青森県だけに、春限定の商品なのかと思って売り子さんに尋ねてみると、決してそうではないという。 この地方のおいなりさんは昔から「さくら色」であり、びっくりするほど「甘い」のだという。 「この地方ではかつて砂糖が貴重品で『甘いもの』がごちそうでした。だからハレの日に出されるおいなりさんも、ここでは甘くなったのではないでしょうか」 津軽鉄道
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