「新常用漢字表(仮称)」に関する試案に対して一般から寄せられた意見の内容が、13日の文化審議会国語分科会の漢字小委員会で報告された。追加してほしいという意見があった字種は計302字。中でも東京都三鷹市などが要望する「鷹(たか)」と、「障害者」に代わって「障碍(がい)者」と表記できるように採用を求める「碍」の2字が際だって多かった。 文化庁は4月16日まで1カ月間、試案に対する意見を募り、約220件が寄せられた。 「鷹」の追加希望は22件。試案では使われ方が固有名詞中心という理由で外された。これに対して三鷹市は意見書で「鷹揚自若(おうようじじゃく)」など23の熟語や格言を挙げ、伝統文化ともかかわりの深い漢字だとして追加を求めている。三鷹市は北海道鷹栖町や山形県白鷹町にも意見提出を呼びかけた。 「碍」の追加希望は20件。「障害」は戦前は「障碍」などと書いたが、「碍」が当用漢字にならなかっ