新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)に初の国内感染が確認された。知っておきたい基礎知識をQ&Aでまとめた。 Q どうやって感染? A せきやくしゃみの飛沫(ひまつ)、ウイルスに触れた手を介して、口や鼻、目などからウイルスが入り込み、のどや気道で増殖する。 Q 症状は? A 基本的に季節性のインフルエンザと変わりはない。突然の発熱、せき、鼻水、全身のだるさや筋肉痛などが主な症状。このほか、下痢を起こす確率が高いのが特徴だ。インフルエンザ治療薬のタミフル、リレンザは効果が期待できる。比較的軽症で済んでいる例が多いが、心臓病や糖尿病など、慢性疾患のある人は重症化しやすい。若年層に重症例が多いのも特徴。 Q 発症が疑われたら? A 直接、医療機関を受診することは避け、都道府県の健康担当部署や保健所に設置されている「発熱相談センター」などに、まず電話で問い合わせる。連絡先は、厚生労働省や自治体のホ
広島少年院(広島県東広島市)で複数の法務教官が、収容されている少年らに暴行を加えていた問題で、広島地検が特別公務員暴行陵虐容疑で捜査を始めたことがわかった。 地検は既に、数人の少年から「繰り返し殴られた」などの暴行の事実を確認しており、今後、暴行にかかわった教官らから事情を聞いて容疑が固まり次第、立件する方針。 捜査関係者によると、内部告発を受けた法務省矯正局が4月下旬、教官4人が暴行に関与したと、地検に報告した。 同少年院では2008年度、主にこの4人が約50人の少年に対して100件前後の暴行を加えていたことが判明。顔を殴るなどの肉体的な暴行や、トイレに行かせず失禁させるなどの虐待とみられる行為が、同省の調査で確認されている。 また、うち1人の少年(17)に強制的にオムツをはかせたことも明らかになった。少年の家族によると、少年は昨年9月に収容された後、トイレを汚したことを教官から指摘され
財務省は、大学への予算配分の際、学生や教員数などの「規模優先」を改め、学生の学力向上や研究業績などの結果を重視する方向で検討に入った。学生の学力低下や定員割れ大学の急増への危機感から、成果主義の拡大を図る。大学の統廃合などの再編や定員の削減も求める方針だ。 財務相の諮問機関の財政制度等審議会(西室泰三会長)に15日報告した。財政審も基本的に同意し、予算編成の方向を示す「建議」に盛り込まれる見通しだ。 財務省によると、08年度は全国の私立大学の47%で定員割れが起きた。少子化の影響で、98年の8%、03年度の28%から急増している。 また国公立大学を含め、推薦やAO入試が増えたこともあり、大学生の学力低下が指摘されている。35大学で調査したところ、国立大の6%、私立大の20%の学生の英語、国語、数学の基礎学力が中学生レベル以下だったという。 財務省は今後、文部科学省や各大学に、入試の
16日午前5時50分ごろ、愛知県豊橋市岩田町の岩田運動公園で、110番通報ができる「おたすけ自販機」が落書きされているのを、通りかかった男性が見つけ、近くの交番に届け出た。全国で初めて設置された昨年10月以降、4回目の被害。「監視反対」などの文言や、防犯カメラのレンズを塗りつぶすといった手口が似ていることから、豊橋署は同一犯による器物損壊事件とみて調べている。 同署によると、自販機の側面や裏側に黒いスプレーのようなもので「市民監視反対」などと書かれていた。電源コードが切断され、防犯カメラのレンズや照明センサーが塗りつぶされていた。自販機は、昨年10月13、26日、12月7日の計3回、落書きされている。
生活保護を受けるひとり親世帯に支給されてきた母子加算が4月に全廃されたことを受け、16道府県の149人が15日、廃止は不当だとして一斉に不服審査請求をした。生存権保障を求める運動をする「全国生活と健康を守る会連合会」(全生連)が公表した。 請求したのは福岡25人、北海道19人、大阪16人など。今後も新たに審査請求する予定があるという。 母子加算は、ひとりで子育てする母親が栄養不足にならないように1949年に創設された。その後、母子加算を上乗せすると、生活保護を受けていない母子世帯の消費水準を上回るとして、05年度から段階的な削減が始まり、昨年度末で全廃された。 全生連によると、京都や青森などでは「廃止は憲法違反」として計12人が提訴している。
米グーグルによる書籍の全文ネット検索サービスに対抗しようと、国立国会図書館は蔵書のデジタル化を加速させる方針を固めた。今年度の補正予算案に約127億円を計上。年間総額は前年の約100倍の規模で、今年度中に国内図書の1968年刊行分まで計約77万3千冊を電子化する計画だ。 同館の蔵書は全部で917万冊。このうち明治・大正期に刊行された書籍の一部、約14万8千冊をデジタル化してネットで公開しているが、蔵書の1.6%にすぎない。 補正予算案が認められれば約92万冊、同館の国内図書の4分の1近くのデジタル化が終わる計算だ。ネットで公開するには著作権処理も必要だが、同館は1945年までに刊行の国内図書の権利処理を今年度中に終える計画をたてている。 同館の昨年度のデジタル化費は1億3千万円で、今年度の当初予算も同額だった。だが、今年2月ごろ、グーグルと米国作家協会との間で成立する予定の和解により
麻生首相は15日夜、首相官邸で開いた有識者らとの「安心社会実現会議」の第3回会合で、厚生労働省を医療・介護・年金などを所管する「社会保障省」と、雇用対策や少子化対策などを所管する「国民生活省」に分割すべきだとの考えを示した。 年内にも発足する消費者庁とあわせ、国民生活を重視した中央省庁再編成に取り組む考えだ。 読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆が、厚生労働省を「雇用・年金省」と「医療・介護省(庁)」に分割することを提言したのを踏まえたものだ。 首相は、「単に厚生労働省を二つに分割するというのではなく、国民の安心を所管する省を強化するという発想で考えてみたらどうか」と述べた。厚労省を分割する場合、「私の考えでは、『国民生活省』『社会保障省』と、いろんな表現がある」とした上で、〈1〉厚労省が所管する医療・介護・年金などの分野は「社会保障省」とする〈2〉厚労省所管の雇用、保育行政などに、内
民主党代表選に立候補を表明している鳩山由紀夫幹事長と岡田克也副代表は15日、日本記者クラブの公開討論会に臨んだ。 ◆公開討論会の要旨◆ 【代表選の位置づけ】 鳩山由紀夫幹事長 (進退は小沢代表と)「一蓮托生(いちれんたくしょう)」と確かに申し上げた。一番大事なのは、小沢という人物を含めて党の結束力を高めることだ。その役割を自分が任じられるか、反すうし、出馬を決意した。 岡田克也副代表 代表選は、次の首相を選ぶ前哨戦、予備選だ。(鳩山氏と)政策はそう大きな違いはない。メディアは代表選を「親小沢」「反小沢」と色付けたがっているから、そういう挑発には乗らないように鳩山氏と相談しながら選挙戦をやってきた。 【小沢氏の処遇】 鳩山氏 (偽)メール問題で大変厳しい状況の民主党を一つにまとめた功績、参院選で勝利を収めた功績は認めるべきだ。小沢氏の功績を継承しながら発展させていく。政権交代に向けて積極的な
臓器移植法の改正をめぐり、自民、民主両党の有志は15日、現行法の骨格を維持する一方で臓器提供の年齢制限を撤廃する新たな改正案を衆院に提出した。 これで国会に提出された改正案は計4案。与党は来週後半にも衆院厚生労働委員会で審議をスタートさせたい考えだ。 新案はD案と呼ばれ、現行法と同じく、「臓器提供する場合に限り脳死は人の死」とし、臓器提供の年齢制限を撤廃することが柱。ただ提供時の要件として、15歳未満は家族の同意に加え、第三者による審査を医療機関に義務づけることを盛り込んだ。 新案は衆院厚労委の与野党筆頭理事である自民党の鴨下一郎・前環境相と民主党の藤村修衆院議員が主導してきており、両氏は今国会で成立させたい考えだ。 今回の法改正論議は、脳死移植をめぐる国際環境の変化が発端で、国内で乳幼児間の臓器移植の道を開くことが焦点の一つとなっている。このため年齢制限を撤廃するA案とD案の支持が国会内
欧州宇宙機関(ESA)は、日本時間の14日午後10時12分、世界最大の反射鏡を持つ宇宙望遠鏡「ハーシェル」を、南米のフランス領ギアナから「アリアン5」ロケットで打ち上げた。 ハーシェルは反射鏡の直径が3・5メートル。赤外線の帯域での観測を行う。同時に打ち上げた宇宙望遠鏡「プランク」はマイクロ波を検出する高感度検出器を持つ。
判決の瞬間、法廷がどよめいた。「原判決を破棄し、懲役20年に処する」――。福岡高裁501号法廷に陶山(すやま)博生(ひろお)裁判長の声が静かに響くと、大上哲央(あきお)さん(36)、かおりさん(32)夫妻がひざに抱えた3児の遺影が震えた。 1審判決を上回る重い刑が下されたことに、傍聴席の多くの人が得心した様子だったが、元福岡市職員・今林大(ふとし)被告(24)の弁護人らは「納得いかない」と反発していた。 大上さん夫妻は黒色のスーツ姿で午前9時40分過ぎ、福岡高裁に姿を現した。哲央さんは、事故で亡くした3児の遺影をえんじ色の包みで覆い、両手で抱えていた。 懲役7年6月だった1審判決を破棄する判決を聞くと、2人は「ワッ」と声にならない声を上げた。お互いに信じられないといった表情で目を真っ赤にはらし、涙を流していた。 今林被告側が、「哲央さんの居眠り運転も事故の一因」と主張していたことに、裁判長
2006年8月、福岡市東区で幼児3人が犠牲になった飲酒運転による追突事故で、危険運転致死傷罪などに問われた元同市職員今林大(ふとし)被告(24)(福岡市東区奈多3)の控訴審判決が15日、福岡高裁であった。 陶山博生裁判長は、業務上過失致死傷罪と道交法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)を適用して懲役7年6月(求刑・懲役25年)とした1審・福岡地裁判決を破棄し、危険運転致死傷罪を適用して懲役20年の実刑判決を言い渡した。
05年に特例試験に合格して将棋棋士になった瀬川晶司四段(39)が15日、来年から名人戦の予選にあたる順位戦に参加することになった。 この日、第81期棋聖戦の1次予選で中座真七段(39)に勝ち、直近35局の成績が23勝12敗(勝率0.657)となり、「30局以上の勝率が6割5分以上」という順位戦に昇格する基準を満たした。 順位戦は、優勝者が名人に挑戦できるA級を頂点にB級1組、同2組、C級1組、同2組と実力別に5クラスあり、通常はプロになるとC級2組に入る。特例でプロになった瀬川四段は順位戦に参加しないフリークラスに入っていた。 フリークラス棋士は、規定の成績を挙げて順位戦に昇級しないと、10年経過または60歳の年度末で引退となる。
福岡高裁に入る大上哲央さん(右)、かおりさん夫妻=15日午前9時42分、福岡市中央区、金子淳撮影 福岡市東区で06年8月に幼い3児が死亡した飲酒運転事故で、危険運転致死傷罪の適否が争われた元同市職員、今林大被告(24)の控訴審判決公判が15日、福岡高裁であった。陶山博生裁判長は業務上過失致死傷罪などを適用して懲役7年6カ月(求刑懲役25年)とした一審・福岡地裁判決を破棄し、危険運転致死傷罪を適用して懲役20年を言い渡した。 控訴審で検察側は、事故原因を脇見運転とした一審判決は事実誤認だと主張。事故の再現映像を証拠提出し、通常通り運転すれば前方の車が視界に入るはずだと訴え、「被告は先行車の交通状況に応じた運転ができない状態だった」と危険運転致死傷罪の適用を求めていた。 一方の弁護側は、事故は被告、被害者ともに「不意打ち」だったと主張。被告の脇見運転とともに、被害者の居眠り運転や急ブレー
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