Debugクラス(System.Diagnostics名前空間)を使ってデバッグ・メッセージをファイルに出力するには、「TIPS:デバッグ・メッセージをコンソールに出力するには?」の最後にあるように、ファイルに対するストリームからTextWriterTraceListenerオブジェクト(リスナと呼ばれる)を生成し、DebugクラスのListenersプロパティに追加すればよい。しかし、出力先となるファイル名を指定するだけの、より簡単な方法も用意されている。 デフォルトのリスナであるDefaultTraceListenerオブジェクト Debugクラスでは、Listenersプロパティに登録されたリスナがデバッグ・メッセージを受け取り、それをファイルやイベント・ログなどに出力するわけだが、Listenersプロパティには最初から登録されているリスナが1つある(初期状態でDebug.List