ルナー・リコネサンス・オービターの画像をもとに作成された月の画像(Credit: NASA/GSFC/Arizona State University)地球との潮汐作用により、月の自転と公転は周期が同期した潮汐固定(潮汐ロック)の状態にあります。そのため、地球からはいつも月の海が広がる表側だけが見えていて、月の裏側は地球にいる限り見ることはできません。もしも月の自転周期と公転周期が同期していなかったら、地球からはどのような月が見えるのでしょうか。 アリゾナ州立大学で作成されたこちらの動画は、NASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」が撮影した11万枚もの画像をもとに作成された、回転する月の動画。月面の実際の画像から作られたデジタル版の月球儀のようなイメージです。月の自転周期が公転周期と同期していなければ、地球からはこのように月のさまざまな部分を見ることができたはずで