宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日、固体燃料ロケット「イプシロン」6号機に搭載する有償商業衛星2機を含む計3機の衛星を、射場となる鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で公開した。10月7日午前10時前に打ち上げる。 イプシロンとして初の有償商業衛星となる2機は、福岡市の宇宙ベンチャー企業「QPS研究所」が開発した。レーダーを使って地球全体の精密な地表面画像などを取得し、交通状況や被災地の把握に役立てる。 公開した残り1機は、大学や研究機関に打ち上げの機会を提供する「革新的衛星技術実証プログラム」の第3弾となる「RAISE-3」。公募で選ばれた7機関の機材を積み、小型衛星用推進装置の性能評価などを実施する。 JAXA超小型・小型衛星宇宙実証研究ユニット長の鈴木新一さん(57)は「まずは打ち上げを無事に成功させ、民間や研究機関が積極的に宇宙開発分野に参入できる体制を整えたい」と話した。 イ