このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 米ペンシルベニア州立大学航空宇宙工学科に所属する大学院生のディヴィヤ・ ティヤギさんが学部生だったころに発表した卒論「Glauert’s optimum rotor disk revisited - a calculus of variations solution and exact integrals for thrust and bending moment coefficients」は、100年前の数学問題をよりシンプルかつ洗練された形を提案した。空気力学の研究を拡大して風力タービン設計における新たな可能性を開いたという。 ティヤギさんは、約1
