東京都は4日、受動喫煙防止対策のうち加熱式たばこについて、分煙すれば飲食店内での利用を認める方向で最終調整に入った。 4月に公表した条例骨子案では、紙巻きたばこと同じ基準で規制する方針だったが、健康被害の実態が明らかになるまでの経過措置として、基準を緩和する。紙巻きたばこは飲食店などで国より厳格な規制を導入し「たばこのない五輪」を目指す。 都は5日、条例案を都議会に示す。6月議会で成立すれば、年内から段階的に施行し、2020年の東京五輪・パラリンピックまでに全面施行する。違反した施設管理者や喫煙者には罰則(5万円以下の過料)も適用する。 今回修正したのは、加熱式たばこの扱い。加熱式は副流煙をほとんど出さず、受動喫煙の健康被害が科学的に解明されていないことを考慮し、当分の間の措置として、飲食店では専用の喫煙席を設ければ飲食、歓談しながらの喫煙を容認。国と同じ基準にする。 紙巻きたばこは骨子案