りょーち的おすすめ度: 前回の宮部みゆきの 龍は眠る に続き、今回も偶然にも超能力のお話し。 感想を書く前に・・・。この本読まれた方、どうでした? 正直ちょいと拍子抜けという感は否めない。野球選手などは3割り打てば一流といわれるので人気作家の作品すべてがヒットやホームランになるわけではないのは理解しているつもりなのだが、正直この魔王に関しては「送りバント」的な印象を受けた。次の作品への繋ぎなのかな? 全く関係ないが野球の戦術にバントというものがあるがよくバントがバンドかわからなくなってしまう。バントは英語の bunt(頭[つの]で突く(こと)) の意味なのでバントが正しい(どうでもいいが・・・) 本書は「魔王」と「呼吸」という二本の短編からなる小説である。 1作目の「魔王」は兄の安藤が主人公となり、2作目の「呼吸」は弟の潤也が主人公である。時代設定は明示的に記載されていないが、おそらく現代