焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」(本社・金沢市)の集団食中毒で、店側が肉を仕入れた東京都板橋区の食肉卸売業者「大和屋商店」を保健所が検査した結果、O111などの腸管出血性大腸菌は検出されなかったことが分かった。 都と板橋区によると、板橋区保健所は4月28日、富山県からの依頼で、大和屋を立ち入り調査し、商品の牛肉のほか、包丁、まな板をふき取って菌を調べた。焼き肉店に出荷したものと同一の個体の肉は残っておらず、別の個体の同じ部位のサンプルをとったという。都健康安全研究センターで分析した結果、O111やO157は検出されなかった。 区保健所の2度の聞き取り調査に対し、大和屋側は「(焼き肉など)熱加工用の肉を取り扱っており、(ユッケなど)生食用は取り扱っていない」「生食用は出荷していない。(生食用と誤解されるようなことも)していない」などと答えたという。保健所の立ち入り調査では焼き肉店を運営