日経デジタルマーケティングは、『ソーシャルメディア炎上事件簿』(同誌記者・小林直樹著)をまとめた。このコラムでは、その関連記事を紹介していく。 第5回はQ&Aサイト「Yahoo!知恵袋」を巡る“やらせクチコミ”事件。クチコミ代行ビジネスの存在が初めて明るみになった。ヤフーにバレないように工作する手口を記した、代行業者による提案書が流出したのだ。クチコミサイトに“やらせ”が蔓延すれば、ネット上のコミュニティは崩壊の危機に瀕する。 「iPhoneとiPod touchの違いを教えてください」 「首をポキポキ鳴らすのはよくないことでしょうか」 ネットユーザーが投げかけた質問にネットユーザー同士で知識や知恵を教えあうQ&Aサイト。その代表格である「Yahoo!知恵袋」(以下、知恵袋)にこれまで寄せられた質問総数は7380万件、回答総数は1億8000万件に上る(2011年10月21日時点)。 パソコ
京都大などの入試問題12問の答えをインターネット上で尋ねた「aicezuki」の質問には、計22件の回答が寄せられた。答えたのは、どんな人たちか。書き込んだ人たちにメールを送ると、2人が取材に応じた。 一人は「千葉県に住む19歳の男子学生」。2月25日の春休み中、ひまつぶしに自宅パソコンで掲示板「ヤフー知恵袋」を見ていて投稿に気づいたという。京大文系・数学の入試問題だったが、「塾で出された問題」と書かれており、「もちろん入試問題だとは思いませんでした」。 理系の大学に通っており、すぐに解き方が頭に浮かんだ。問題の投稿から16分後、「計算テキトーなんで自分で検算してみて」と書き添えて「解答」を送った。 見ず知らずの人の質問に、なぜ協力するのか。「パズルを解いたり、頭の体操をしたりするのと同じ感覚。ボランティアをして、今日も1人の人を助けた、というようなもの」。ただ今は、「悪いことをした
京都大などの入試問題が試験時間中にインターネットの質問サイト「ヤフー知恵袋」に投稿された問題で、警視庁と京都府警が、投稿に関与したのは東京の男子高校生2人とほぼ特定したことが2日、捜査関係者への取材で分かった。京大の受験生の答案の中に、「ヤフー知恵袋」に第三者から寄せられた回答と酷似した答案があったことや、携帯電話の発信記録などから総合的に判断したとみられる。 投稿に使ったのは、NTTドコモの携帯と判明。京都府警は、一連の投稿行為が偽計業務妨害容疑にあたると判断し、同日中にも運営するヤフージャパンとNTTドコモに対し、投稿者「aicezuki」の端末のネット上の住所「IPアドレス」や通信履歴の捜索差し押さえ令状を取り、慎重に捜査を進める。 捜査関係者によると、試験会場にいる受験生が携帯電話のカメラなどで問題文を撮影。会場の外で待機する人物がその画像を受信して携帯電話で質問サイトに投稿し、第
京都大などの入試問題が試験時間中にインターネットの質問サイト「ヤフー知恵袋」に投稿された問題で、入試問題の回答を投稿したとみられるユーザーから「カンニングの共犯に問われ、取り調べを受けるのか」といった困惑が同じサイトに投稿されていたことが2日、分かった。ネットの交流サイト「ミクシィ」では、入試問題の投稿者と同じ「aicezuki」のハンドルネームで「犯人」と名乗る書き込みが相次いだことが判明。ミクシィでの投稿はいずれもいたずらとみられるが、ネット上でも“波紋”は広がり続けている。 「ヤフー知恵袋」に「aicezuki」を名乗るユーザーが入試問題を投稿したのは、京大、同志社大、早稲田大、立教大の4大学で12問。これに対し各大学の試験時間中に回答したのは10ユーザー以上で、「解答だけではなく途中計算も」とする要求に応じ、数学の解法を約800字にまとめて丁寧に書き込んだ回答もあった。 問題発覚後
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