巨額の経費負担が問題視されている国際宇宙ステーションについて、今後の関わり方を検討する国の小委員会が開かれ、船長を務めたばかりの若田光一宇宙飛行士が「これまで培った技術と経験を次の活動につなげていく必要がある」と訴えました。 国際宇宙ステーションを巡っては、年間400億円近い巨額の経費負担が問題視され、国の宇宙基本計画はこの負担を削減することを決めています。 これを受けて、文部科学省の小委員会では、日本が今後どのように宇宙ステーション計画に関わるのか検討が進められていて、30日の会合では日本人として初めて船長を務め、今月14日に地球に帰還した若田宇宙飛行士のビデオメッセージが流されました。 この中で、若田飛行士は「今回のフライトで、宇宙環境の利用について日本が重要な役割を果たしていることを実感した」と述べたうえで、「これまで培った技術と経験を次の活動につなげていく必要がある」と訴えました。