カエデの葉のデザインに至るカナダ国旗の歴史 世界には様々な国旗がありますが、植物があしらわれているデザインがいくつかあります。 例えば、レバノン杉が中央に描かれたレバノン国旗や、サボテンが描かれたメキシコ国旗。オリーブや月桂樹の葉が描かれた国旗も多いです。 中でもパッと思いつくのがカエデの葉が描かれたカナダ国旗。スポーツの国際大会などですっかりおなじみですが、この旗が初めて登場したのは1965年で比較的新しいのです。 実はこの旗に決まるまでは、様々なデザインが提案され国を二分するほどの侃々諤々の議論がなされ、ようやく落ち着いた国旗なのです。 1. ヌーヴェル・フランスから大英帝国連合旗へ カナダの地は昔から先住民のアルゴンキアン語諸族、ヒューロン族、イロコイ族などが居住していました。 この地を「カナダ」と初めて読んだのはフランス人のジャック・カルティエ。 カルティエは1534年にシャルル湾