◆改正風営法 適応できず/店長ら苦渋の決断 ソウルやファンクなどの音楽やダンスを夜通し楽しめる「クラブ」が今年、岐阜市の柳ヶ瀬商店街周辺で相次いで閉店した。柳ヶ瀬には小規模なクラブが数多く、音楽を愛する若者らを引きつけてきた一面もあるだけに「街の魅力が失われつつある」と嘆く関係者もいる。人気店減少の背景に、国が6月に改正風俗営業法を施行したことがあるようだ。(古和康行) 9月中旬、柳ヶ瀬商店街近くの「エメラルダ」。頑丈な鉄扉を開けると、グラスを手にした大勢の若者たちが小気味よいダンス音楽のビートに酔いしれ、体を揺らしていた。常連客で、DJとして出演もしてきた岐阜市の会社員、三浪清平さん(27)が漏らす。「これから俺、どこで音楽を聴けばいいんだろう――」 エメラルダは9月末に閉店した。店長の男性(41)によると、改正風営法に合わせて営業許可を取り直すと「金融機関から融資を受けづらくなる」こと