2つの材料をねじ止めしようとしたとき、貫通穴をあけて裏にナットを入れ、ネジで固定する……というのがよくやる方法でしょう。 しかし、ナットだと空回りしないよう裏から押さえておく必要がありますので、材料が大きかったり、ネジの本数が増えたりすると、ナットを入れる作業だけでも結構大変です。また、作業中にナットを落としてしまうと、さらに作業効率が落ちてしまいます。 材料がパイプの場合はもっと深刻で、裏側……つまり、パイプの内側にナットを入れるのが難易度高め。頑張って入れたところで、指も工具も届かず押さえられませんから、空回りする可能性はかなり高くなってしまいますしね。 ●材料そのものにネジ穴を作るには何が必要? こういった場合に便利なのが、ナットを入れる代わりに、タップ加工でネジ穴を作る(あらかじめ開けた穴へ、表面がギザギザの工具を差し込み、回転させて雌ねじを作る)ことです。材料そのものにネジ山を作