自民、公明両党などが提出した内閣不信任決議案への対応を巡り、民主党の鳩山前首相グループ(約40人)が揺れている。 菅首相の震災対応などに強い不満を持つ鳩山氏は賛成する構えだが、大畠国土交通相、海江田経済産業相ら現職閣僚を抱えるグループ全体では慎重論が根強い。民主党創設の立役者である鳩山氏だが、グループ内で孤立感を深めている。 国会内の鳩山氏の事務所には1日、グループ会長の大畠国交相や同幹事長の中山義活衆院議員、海江田経産相、側近の平野博文元官房長官らが相次いで訪れた。こうしたグループ幹部は「賛成ではなく、せめて欠席にとどめるべきだ」などと鳩山氏を説得したが、鳩山氏はかたくなな姿勢をとっている。幹部の一人は記者団に、「鳩山氏は吹っ切れている」と涙をにじませながら悔しさを口にした。鳩山グループは1日夜も都内で幹部会合を開き、鳩山氏の慰留を続けた。 鳩山氏は、東京電力福島第一原子力発電所事故への