1908年に発掘されたネアンデルタール人の男性の頭蓋骨/DEA/G. CIGOLINI/De Agostini/Getty Images (CNN) 太古の疾病を研究する科学者らはこのほど、動物からヒトへ病気が感染する「スピルオーバー(流出、異種間伝播<でんぱ>)」の最も古い事例の一つを発見した。発症者はネアンデルタール人の男性で、生肉を食肉処理もしくは調理する過程で感染した公算が大きい。 研究者らが今回改めて分析したのは、1908年にフランス中部の村近くの洞窟で見つかったネアンデルタール人の骨の化石。比較的完全な形で見つかった初めてのネアンデルタール人の骨格化石として知られ、最もよく研究された化石の一つでもある。 ネアンデルタール人はがっしりとした体つきの旧人類で、石器時代に欧州やアジアの一部地域で暮らしていたが、およそ4万年前に絶滅した。 当該の化石は今から約5万年前、50~60代で死
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