プレスリリース (研究成果) 山口県の野生イノシシの豚熱の感染源は約500km離れていた可能性 - 豚熱は近隣の野生イノシシだけではなく、距離を隔てて伝播する可能性にも注意が必要 - ポイント 農研機構は、豚熱1)ウイルスの遺伝子の解析により、本年3月に山口県内で陽性と確認された野生イノシシ由来のウイルスが、昨年5月におよそ500km離れた紀伊半島東部で陽性と確認されたイノシシに由来するウイルスと最も近縁であることを明らかにしました。この結果は、ウイルスの長距離伝播に対する対策の必要性を示しています。 概要 2022年3月、山口県内で豚熱に感染した野生イノシシが確認されました。このイノシシの確認地点周辺では、これまでイノシシの陽性例が確認されていなかったため、ウイルスの感染源が注目されました。山口県で見つかったイノシシから得られたウイルスの遺伝子を、過去に国内で感染が確認されたイノシシ由来
ポイント 農研機構動物衛生研究部門は、2020年11月5日から2021年2月16日までに国内の家禽(かきん)及び野鳥から得られた検体のうち、H5N8亜型1)高病原性鳥インフルエンザウイルス2)57株の全ゲノムを解読しました。これらのウイルスが保有する8本の遺伝子分節の組み合わせを解析したところ、5種類の遺伝子型のウイルスが国内に侵入していることが明らかになり、家禽での発生には4種類の遺伝子型のウイルスが関与していることがわかりました。 概要 今季初めてのH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス (highly pathogenic avian influenza virus: HPAIV)が、2020年10月24日に北海道で野鳥の糞便から発見され、2020年11月5日には日本国内の家禽でH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)3)の発生が確認されました。その後2021年2月28
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韓国政府は5日、南西部の農場で飼育されていたアヒルが、高病原性の「H5N8型」の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを確認したと発表しました。韓国では、農場だけではなく、野生の鳥でも鳥インフルエンザウイルスの感染が相次いで確認されていて、韓国政府は警戒を強めています。 韓国の農林畜産食品省は5日、南西部チョルラ(全羅)南道の農場で飼育されていたアヒルが高病原性の「H5N8型」の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを確認したと発表しました。これを受けて、この農場で飼育されている9800羽のアヒルと、半径3キロ以内の農場で飼育されている49万羽余りのニワトリなどは殺処分されることになりました。 韓国の農場では、先月28日にチョルラ(全羅)北道で、おととし3月以来となる鳥インフルエンザの発生が確認されたのに続いて、今月2日には南東部キョンサン(慶尚)北道でも鳥インフルエンザが発生し、
農研機構は、今シーズン香川県で発生した高病原性鳥インフルエンザのウイルスは昨年冬にヨーロッパで流行したH5N8亜型と近縁であることが判明したと11月25日に発表した。この秋、渡り鳥とともに大陸を渡って日本に侵入したと考えられるという。 農研機構は11月5日に香川県三豊市で確認された今シーズン国内1例目(香川1株)と8日に東かがわ市で確認された国内2例目(香川2株)の全ゲノム配列を解読したところ、遺伝子の相同性が99.5%と高いことが示された。 さらにこれらのウイルスの8本すべての遺伝子分節が、2019年~20年の冬にヨーロッパの家きんと野鳥から分離されたH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(ヨーロッパ株)と98.4%という高い相同性を示した。 また、北海道大学の独自調査で10月に北海道紋別市の野鳥から採取された株も香川株と99.1%という高い相同性を示した。 こうしたことから20
by dyrevern 新型コロナウイルスの突然変異種の感染事例が報告されたことからミンクの大量殺処分を行ったデンマークで、「殺処分されたミンクが墓穴から出てくる」という事件が発生しました。ミンクの処分を受け入れた地域の市長は、ミンクを改めて火葬し直すように当局に要請しています。 Døde corona-mink presser sig op fra graven: Én meters dybde kan ikke holde dem nede | Midt- og Vestjylland | DR https://www.dr.dk/nyheder/regionale/midtvest/doede-corona-mink-presser-sig-op-fra-graven-en-meters-dybde-kan-ikke Culled mink rise from the dead to
豚熱に感染した野生イノシシの発見が西日本で相次いでいる。10月中旬以降、奈良、大阪、和歌山の3府県で感染イノシシが初めて確認された。農水省は封じ込めに向け、いわゆる経口ワクチンベルトを設けて対策を進めてきたが、抑え込めていないのが現状だ。西日本での一層の感染拡大が懸念される中、養豚関係者は警戒感を強めている。 野生イノシシを巡っては2018年9月、岐阜県で初めて豚熱の感染を確認。その後、全国にじわじわと広がっている。同省は感染拡大を食い止めようと、経口ワクチンベルト対策を始動。西日本では当初、三重、福井、滋賀の3県を貫くようにワクチンベルトの構築を進めた。 だが、野生イノシシの感染拡大に歯止めがかからない中、ワクチンベルトの“最終ライン”は徐々に移動。現在では、兵庫と京都・大阪の府県境まで後退している。 10月に入り、感染イノシシの確認が近畿地方で相次ぐ。14日の奈良を皮切りに、29日の大
ポイント 農研機構動物衛生研究部門は、今年11月5日と8日に香川県で発生した高病原性鳥インフルエンザ1)の原因ウイルスの全ゲノム解析を行いました。その結果、このウイルスは昨冬にヨーロッパで流行したH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスが、今年の秋に渡り鳥と共に大陸を渡って日本に侵入したと考えられます。野鳥が運ぶ高病原性鳥インフルエンザウイルスが養鶏場内に侵入しないように警戒が必要です。 概要 2020年11月4日と7日に香川県の2戸の養鶏場で鶏の死亡数増加が報告され、死亡鶏からA型インフルエンザウイルスが検出されました(香川1株、香川2株)。両農場から検出されたウイルスは、共にH5N8亜型2)であり、国際獣疫事務局(OIE)の定める基準により高病原性鳥インフルエンザウイルス(highly pathogenic avian influenza virus: HPAIV)3)であることが
イノシシの生息域が北に広がり、越冬するのが難しいとされてきた東北地方で捕獲数が増えている。東北6県の2019年度の捕獲数は4万3885頭となり、5年間で2倍以上に増えた。地球温暖化や、個体数の増加などが影響しているとみられる。イノシシは農作物に食害を与えるだけでなく、豚熱の感染源となる恐れもあり、各県とも警戒を強めている。 温暖化影響か 6県の捕獲数は15年度に2万701頭で、この5年間で2万3000頭以上増えた。イノシシは冬に30センチ以上の積雪が70日以上続く地域だと、餌となる植物を見つけられず越冬が難しいため、生息地の北限は宮城県とみられていた。 しかし、19年度になって本州最北端の青森県で3頭が捕獲された。県によると、17年度から目撃情報が増えているという。秋田県も5頭だが、16年度以降、捕獲が増えている。山形県は増加幅が大きく、15年度比8・7倍の2002頭になった。岩手県も同8
群馬県高崎市で発生した豚熱について農水省は7日、感染したイノシシから野生動物を介して農場にウイルスが持ち込まれた可能性が高いとの見方を示した。離乳豚の飼育箱周辺にカラスや猫、ネズミなどが侵入していた。同省は県に対し、県内の全農場に飼養衛生管理基準の確認や順守の再徹底、早期通報を求めるよう指導した。 同日、専門家でつくる同省の疫学調査チームでまとめた。飼育箱の半数には屋根がなく、防鳥ネットなどもないこと、飼育箱に入る際は長靴の消毒などは行っていないことも感染の要因に挙げた。農場内のウイルス感染状況を踏まえ、感染した時期は7月末~8月中旬と推定した。 農場から県への通報は9月25日だったが、「(県が任命している獣医師の)家畜防疫員が子豚の下痢と死亡を確認した17日には豚熱を疑うべきだった」(同省動物衛生課)と指摘した。繁殖豚や肥育豚にはワクチンの効果を確認できたとしている。 豚熱拡大を防ぐには
豚熱(CSF)問題の経過 茨城県は27日、取手市新町の利根川河川敷で死んでいたイノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内で野生イノシシへの感染が確認されたのは初めて。近県では埼玉県や群馬県などで確認されていた。県内の飼育豚は既に感染予防のためのワクチン接種を終えており、全367農場の飼育豚約31万頭に異常はない。 県畜産課によると、野生イノシシへの感染確認は全国16府県目。 県畜産課によると、見つかったイノシシは幼い雄。25日午後、地元住民が利根川河川敷で死んでいるのを発見し、同市役所に連絡した。県県北家畜保健衛生所が26日に実施した遺伝子検査で陽性疑いが生じ、翌27日、農業・食品産業技術総合研究機構(東京)の検査で感染が確定した。 立ち入り検査の対象となる半径10キロ以内に、県内の養豚場はない。千葉県側には養豚場が1軒あり、同県が検査し異常がないと確認した。死骸から確認さ
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