サツマゴキブリという昆虫をご存じでしょうか。 国内では関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島などから記録されていますが、主な分布域は九州南部以南というゴキブリの一種です。特に南西諸島では普通にみられます。成虫にも翅はなく、前胸側部には黄色い縁取り模様があり、かわいらしい種です(写真は徳之島でみかけた個体)。ゴキブリというと身近な害虫No.1で許せないという意見が殺到すること間違いなしですが、本種は主に野外性で、大した害はありません。嫌わないでください。 このサツマゴキブリについて、私は、幼少時から並々ならぬ関心を持っていました。それはなぜかというと、幼少時から愛読していた「小学館の学習百科図鑑 昆虫の図鑑」に、「幼虫は水生」との一文があったからです。 1980年出版の私の愛読書↑ ご存じの通り、私にとって生物は水生か否か、というのが非常に大きな境界線であり、水生のゴキブリがいる!というこ