プレスリリース WHOが極めて重要な抗菌薬と位置付ける「コリスチン」に耐性となる遺伝子mcr-1が日本にも存在することを確認 ポイント 国立感染症研究所の鈴木室長、黒田センター長らは、グラム陰性桿菌に対する重要な抗菌薬として位置づけられる抗生物質「コリスチン」に耐性となる遺伝子mcr-1が日本にも存在することを、薬剤耐性菌のゲノムデータベース「GenEpid-J」を探索することにより突き止めました。 薬剤耐性菌問題は、公衆衛生学上の重要な課題として世界的な取り組みが推進されています。今年5月に開催されるG7伊勢志摩サミットにおいても主要議題として取り上げられる予定です。 今回、コリスチン耐性遺伝子mcr-1の日本国内における分布が迅速に確認されたことは、今後の感染症研究にも重要な指針を与えるものと言えます。 コリスチンは大腸菌や緑膿菌などのグラム陰性桿菌への殺菌作用を持つ抗生物質で、複数の