JSCは、大会組織委員会の木材調達基準を適用しないと決定した。(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ) 昨年末、すったもんだの末に決定した東京オリンピック・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設。 私は、このデザインに基づく建設で重要となる木材の調達が、なかなか難物であることを記した。なぜならば、オリンピックのレガシーとして森林認証材を使うことが求められるが、それを国産材で調達するのは簡単ではないからだ。 一方で、すでに森林認証を取得している林業地域では、チャンス到来と沸き立っていたのも事実である。競技場だけでなくオリンピック関連の施設で使われる木材全般に、認証材が採用される期待が高まったからだ。 ところが、このほど事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が大会組織委員会の調達基準を適用しないと決めた。これは、国際基準に従わないということを意味する。 組織委では