コハク酸はプラスチック原料! 細胞の中にはいろいろな化合物があります。細胞の中の化合物は代謝産物とも呼ばれています。さまざまな代謝産物のなかで、「コハク酸」という物質をご存知でしょうか? 高校生は、生物の教科書でクエン酸回路というものを習います。クエン酸回路は、別名クレブス回路、TCA回路などとも呼ばれます。この回路を細胞内で回すことで還元力が生成され、その後ATPが合成されます。これらは呼吸と呼ばれ、細胞のエネルギー供給になくてはならない反応です。コハク酸は、クエン酸回路の代謝産物のひとつです。ですので、生物を選択した高校生の多くは、クエン酸回路を覚えるときにコハク酸という物質の名前を覚えることと思います。 このように高校生も知っているコハク酸ですが、実はこのコハク酸がプラスチックの原料となることはあまり知られていません。コハク酸は、ポリブチレンサクシネート(PBS)というプラスチックの
![微細藻類の力で二酸化炭素から「バイオコハク酸」を生産 – 環境に優しいプラスチック作りに向けて](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a8dcb54f02b8efd0f3b95adb2485f5520e997831/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Facademist-cf.com%2Fjournal%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F11%2F001-6.jpg)