滋賀県湖南市の望月卓市議(78)が、野洲川土地改良区(甲賀市)の管理する農業用水の水利権がないにもかかわらず数年間、自身が借りていた畑で用水利用をしていたことが分かった。望月市議は「水利権が必要なことを知らなかった」と釈明している。 望月市議によると、5~6年前に知人から土地を借りて自身で開墾し、畑250平方メートルで野菜を育成していた。その際に、土地改良区管理の農業用水を時折使っていたという。京都新聞社の取材に対し、「地元の農業組合に聞くと利用料は不要とのことだったが、しっかり調べるべきだった。大変申し訳ない」と話した。 土地改良区によると、農業用水利用には加入金を支払い受益地とした上で、千平方メートルあたり年6千円の賦課金を支払う必要があるといい、「畑での使用で下流の田畑で農業用水が不足する訳ではないが、当該地は受益地ではなく、水利権がないなら農業用水は利用できない」としている。 望月