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  • 「池の水を抜く」ならぬ「草原の草を刈る」で既存種を守る一風変わったCSV

    2011年に提唱されたCSVCreating Shared Value)。「共通の価値創造」という意味だが、企業が持つ知識や資源を活用し、ビジネスを推進しながらも地域・社会貢献につなげていくと考えればわかりやすい。今、このCSVに取り組む企業が増えている。 一昔前までは企業CSRという考え方が主流だった。社会や環境、取引先、自社社員などに対し貢献を行い、社会的責任を果たしていくというのがCSRだ。ただこの場合、CSRのための予算や人的リソースなどの確保が必要となり、しかも企業の利益に直結しない。社会貢献で企業イメージが向上し、結果的に業績に反映するかもしれないが、あくまでそれは副次的なものだ。 一方、CSVは企業の生産性・競争力を向上させながら、社会の問題を解決していく。CSRとCSVは字面は似ているが、根的に異なるものだ。このCSVに早くから取り組んだ企業がある。酒類・飲料大手のキリ

    「池の水を抜く」ならぬ「草原の草を刈る」で既存種を守る一風変わったCSV
    agrisearch
    agrisearch 2017/10/04
    「2016年に農研機構・農業環境変動研究センターの研究員を招聘し、生態系調査を実施。希少な植生を発見したことを受け、キリンの従業員参加による再生・保存活動が行われている」
  • 慣性の法則破れる? - 量子力学において粒子はまっすぐ進まないことが判明

    広島大学は、自由空間中の粒子の動きを測定し、3か所の粒子の位置分布の理論的分析から、粒子の8%が直線に沿って動いておらず、ニュートンの第1法則を破る可能性があると発表した。 同成果は、同大先端物質科学研究科量子物質科学専攻のホフマン・ホルガ 准教授によるもの。詳細は米国の学術誌「Physical Review A」掲載された。 ニュートンの第1法則によれば、自由空間中の粒子は常に直線に沿って動くはずだが、この法則は量子力学においても有効なのかについては、不確定性原理によって「運動中」の粒子を正確にとらえることができないため、明らかにはなっていなかった。 今回の研究は、位置の状態と運動量の状態との量子干渉効果を利用。その結果、ニュートンの第1法則に反する明白な証拠が、3つの異なる時間における位置測定の統計から得られる可能性が示されたとする。 同成果についてホルガ氏は、3か所の粒子の位置分布の

    慣性の法則破れる? - 量子力学において粒子はまっすぐ進まないことが判明
  • 光合成由来のエネルギー源に依存しない地底生態系を解明

    北九州市立大学は、花崗岩深部でマグマ由来のメタンに依存した微生物生態系が存在することを明らかにしたと発表した。 同研究は、東京大学大学院理学系研究科の鈴木庸平准教授らの研究グループと、日原子力研究開発機構、 産業技術総合研究所、名古屋大学、北九州市立大学、茨城高専、海洋研究開発機構、カリフォ ルニア大学バークレー校との共同研究によるもので、同研究成果は、9月8日付で「ISME Journal」に掲載された。 光合成により生産された有機物と酸素に満ちた地上とは異なり、地底は生物に必要な栄養素が欠乏しているため生命の存在しない「死の世界」と考えられてきた。一方、岩石中には鉄分が多く含まれる場合、鉄分と水が反応して水素が発生し、水素をエネルギー源とした化学合成に基づく地底生態系が存在する説も提唱されている。しかし、その実態については不明な点が多く、地底深部の大部分を占める鉄分に乏しい花崗岩に、

    光合成由来のエネルギー源に依存しない地底生態系を解明
  • 阪大、すべての匂いを数値化する技術で匂いをデザインするサービスを開始

    大阪大学(阪大)は、香味発酵と共同で、産業上有用な匂いを嗅覚受容体で数値化してデータベースを構築し、新しい匂いをデザインする事業展開が開始されたことを発表した。 同大産業科学研究所の黒田俊一教授らの研究グループは、独自開発した全自動1細胞解析単離装置を駆使することで、特定の匂い分子に反応して活性化する嗅覚受容体群を網羅的に単離する唯一の方法を2016年に開発した。今回サービス展開を行う香味醗酵は、黒田教授が開発した嗅覚受容体解析技術の社会実装を担う大阪大学発ベンチャーとして、平成29年5月に設立された。 現在、(1)任意の匂い(混合物でも可)による嗅覚受容体群(ヒト約400種類、マウス約1000種類)の活性化度合いを迅速測定する方法、(2)任意の匂いを嗅覚受容体群活性化度合いで表現する方法、(3)求める匂いを他の匂い分子群で迅速に再構成する方法——の3つの技術を特許申請しているという。 研

    阪大、すべての匂いを数値化する技術で匂いをデザインするサービスを開始
  • 名大など、サイトカイニン輸送が植物の成長促進を制御するしくみを発見

    名古屋大学は、同大学大学院生命農学研究科の榊原均教授、大薄麻未氏と理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター生産機能研究グループの木羽隆敏氏らの研究グループが、植物ホルモンのサイトカイニン輸送が成長促進をコントロールする新たなしくみを発見したと発表した。この成果は7月24日、英国の科学雑誌「Nature Plants」オンライン版に掲載された。 植物成長の促進制御に関わる植物ホルモンである「サイトカイニン」は、地上部成長促進、葉老化抑制や器官間窒素栄養情報伝達、イネ粒数増などさまざまな作用を持つことが明らかにされてきた。サイトカイニンは、根と地上部間での情報伝達に関わる情報分子として重要な役割を担っており、根から地上部へのサイトカイニンの移動は、すべて前駆体の状態で道管内を輸送され、作用する場所で活性型に変換されて働くものと考えられてきたが、葉の大きさや枚数など、植物の複雑な形質を巧妙に

    名大など、サイトカイニン輸送が植物の成長促進を制御するしくみを発見
  • 慶大、食事で摂取されるリンの代謝が老化や寿命を制御していることを解明

    慶應義塾大学は、同大学医学部先進運動器疾患治療学寄附講座 の宮健史特任准教授らの研究グループが、リンに対して寿命を制御する分子Enpp1がKlothoの発現に大きな影響を与える分子として、老化を制御していることを明らかにしたことを発表した。この成果は8月10日、学際的総合ジャーナル「Scientific Reports」誌に掲載された。 老化メカニズムの一端として、リンを多く摂取することが老化に関連することは以前から知られていたが、その詳しい体内メカニズムはこれまで明らかになっていなかった。そこで研究グループは、リンの摂取量の増大が老化につながることを明らかにするため、リンを代謝する体内の機能に注目し、解析を行った。 「通常のマウス」と「骨形成や糖尿病発症に関わるタンパク質 Enpp1を欠損したマウス」(リンを体内でコントロールできないマウス)に、通常の1.5~2倍程度のリンを摂取させ

    慶大、食事で摂取されるリンの代謝が老化や寿命を制御していることを解明
  • ニシンがコンブの栄養源として寄与すると判明-100年以上前の標本を検証

    北海道大学は、1930年頃に発生したとされる、コンブ等の大型海藻類が消失し、それを餌とするウニやエゾアワビ等の生産が減る「磯焼け」発生以前の海の栄養状態が明らかになり、ニシンがコンブの栄養源として寄与していたことが解明されたと発表した。 北海道周辺海域におけるコンブの窒素安定同位体比(δ15 N)マップ。1881年~1920年の日海側の数値が高くなっている。(出所:北海道大学プレスリリース) 同研究は、北海道原子力環境センターの栗林貴範(北海道大学大学院環境科学院にて社会人学生として学位取得)、北海道大学総合博物館の阿部剛史、北海道大学大学院水産科学研究院の門谷茂らの研究グループによるもので、同研究成果は、米国太平洋時間7月12日、「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。 「磯焼け」は、コンブ等の大型海藻類が消失し、それを餌とするウニやエゾアワビ等の生産が減る現象。北海道海では

    ニシンがコンブの栄養源として寄与すると判明-100年以上前の標本を検証
  • ペンで手書きした点がバーコード代わりの識別タグに - NEC、新技術を開発

    NECは、市販のペンで書いた点(ドット)を識別タグにすることができる技術「マイドット」を開発したと発表した。 同技術は、肉眼では確認が難しいインク内部の微細な模様(パターン)を画像認識することで、手で書いたドットを識別するというもの。点描にはデコレーション用途で市販されているラメ入りインクのペンを用いており、ドットの直径は1mm程度になるという。バーコードのような既存タグと比べて非常に小さく、また印字やシールの貼り付けなどのコストが発生しないため、さまざまな物品へのタグ付けが可能になる。 ペンで書いたドットを識別タグにするための手順としては、まずドットを書いた後、スマートフォンと外付け顕微鏡カメラを用いて拡大画像を撮影する。その画像をサーバに登録してデータとリンクすることで、ドットが識別タグとして機能するようになる。 インクの粒子パターンには数多くの特徴点が発生するため、従来の画像認識のア

    ペンで手書きした点がバーコード代わりの識別タグに - NEC、新技術を開発
    agrisearch
    agrisearch 2017/07/20
    「マイドット」「ラメ入りインクのペン」
  • 急速冷凍して作った氷、液体だったことが判明 - ストックホルム大など

    水は私たちにとってもっとも身近な物質の1つだが、「固体より液体のほうが密度が高くなる」「4℃以下で負の膨張率をもつ(冷やせば冷やすほど膨らむ)」など、他の物質にはあまりみられない変わった性質を数多くもっていることでも知られる。このため水の物性に関する研究は今でも活発に続けられている。 ストックホルム大学をはじめとする国際研究チームはこのほど、従来「アモルファス氷」と呼ばれていた特殊な状態の氷が、固体ではなく、実際には液体であることを確認したと発表した。アモルファス氷には低密度と高密度の2つの種類があるため、極低温では液体の水が2種類存在していたことになる。研究論文は、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。 水分子が規則的に配列した氷の結晶とは異なり、秩序が乱れた乱雑な構造をもった氷が存在することは以前から知られていた。こうした乱雑な氷は、ガラスにみられるアモルファス構造と似ている

    急速冷凍して作った氷、液体だったことが判明 - ストックホルム大など
  • 肥満の病因解明に期待 - 食欲を抑え、糖利用を促進するニューロン発見

    生理学研究所は、視床下部腹内側核の神経細胞において、SF1/Ad4BPニューロンを直接化学的に刺激すると、欲を抑えて熱産生を高めると共に、骨格筋などの末梢組織においてインスリンの働きを高めて糖の利用を促進することを、マウスを用いて明らかにしたと発表した。糖の利用促進を行う一方で、肥満の原因となる白色脂肪細胞への糖の取り込みは促進しなかった。 同研究は、自然科学研究機構生理学研究所の箕越靖彦教授、吉村由美子教授、小林憲太准教授、星薬科大学の塩田清二特任教授、九州大学大学院医学研究院および東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の小川佳宏教授らの共同研究グループによって行われた。研究結果は、2017年7月3日にアメリカ糖尿病学会学会誌「diabetes」のオンライン版に掲載された。 骨格筋など末梢組織での糖の利用は、膵臓から分泌されるホルモン・インスリンによって促進される。だが、近年の研究によ

    肥満の病因解明に期待 - 食欲を抑え、糖利用を促進するニューロン発見
  • AIの適切な農作業指示で、ワイン用ぶどうの品質向上を狙うサッポロビール

    サッポロビールは7月5日、ぶどう栽培会社のサッポロ安曇野池田ヴィンヤードに人工知能(AI)を導入すると発表した。ぶどうの品質向上と栽培技術のスピーディな伝承を目指す。 同社はプレミアムワイン「グランポレール」ブランドを提供しており、安曇野池田ヴィンヤードのぶどう園においてグランポレールの原料となるぶどうを栽培している。 今回、同社はぶどう園にセンサーを設置して、気象や土壌の環境情報を収集。生育状況や品質に応じた分析をクラウドサーバで行い、最適な作業指示をリアルタイムにフィードバックする。AIの開発には農学系の博士課程を修めた社外研究者が参加したため、科学的な農業技術を用いた栽培を実現できるという。 また、現地の栽培技術者が保有する知見も組み込むことができるので、独自の栽培ノウハウの蓄積・共有が可能だ。体系化された栽培技術を確立させて、自社ぶどう園のみならず契約農家の人へも知見を展開すること

    AIの適切な農作業指示で、ワイン用ぶどうの品質向上を狙うサッポロビール
  • 名工大、光学活性アレニルニトリル化合物の高立体選択的合成法を開発

    名古屋工業大学(名工大)は6月26日、光学活性アレニルニトリル化合物の高立体選択的合成法を開発したと発表した。 同成果は、名古屋工業大学大学院工学研究科 中村修一准教授、大阪大学大学院理学研究科 舩橋靖博教授らの研究グループによるもので、6月19日付けの独化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載された。 光学活性化合物とは、構造式が同じで左右対称な一対の化合物のことで、最近では医農薬品などに広く使用されている。構造式は同じでも生体への作用は2つでまったく異なるため、医農薬品類のコストダウンや副作用の低減を実現するためには、有用な効果を持つ方の物質だけを効率良く選んで合成する高立体選択的合成法の確立が求められる。 同研究グループが対象としたアレニルニトリルは、抗生物質や胃腸薬などに含まれるアレン部位と、精神疾患等の治療薬や除草剤などに含

    名工大、光学活性アレニルニトリル化合物の高立体選択的合成法を開発
  • 日立システムズ、声から心の健康状態を捉える"音声こころ分析サービス"

    日立システムズは27日、声から心の健康状態の変化を捉え、うつ病をはじめとするメンタル疾患の予防や未病の早期発見に役立つクラウド型のサービス「音声こころ分析サービス」の販売を開始した。月額費用は、1IDあたり300円~(100IDから導入可能。別途、初期費用が必要)。 「音声こころ分析サービス」は、スマートフォンや固定電話、携帯電話などから録音した音声データから声帯の変化(不随意反応) を分析して「心の健康状態」を数値化し、約15秒で分析結果を PCやスマートフォンに表示し、利用者に"こころの不調"の自覚と早期対策を促すというもの。 分析結果は利用者人だけでなく、管理者も参照できるため、メンタル疾患者およびその予兆が見られる利用者の早期発見を支援し、メンタルヘルス対策にも寄与するという。 スマートフォンで利用する場合は、アプリをダウンロードしてユーザ ーID とパスワードさえ入力すれば、す

    日立システムズ、声から心の健康状態を捉える"音声こころ分析サービス"
  • 東北大、オオノログを用いてアルツハイマー病の原因遺伝子を推定

    東北大学は6月28日、アルツハイマー病患者に特有のゲノム領域に含まれるオオノログという特殊な遺伝子に着目することで、病気の原因となる遺伝子を多数推定したと発表した。 同成果は、東北大学大学院生命科学研究科 牧野能士准教授らの研究グループによるもので、6月27日付けの国際科学誌「Molecular Biology and Evolution」オンライン版に掲載された。 近年、病気の遺伝的要因としてヒトゲノム中におけるコピー数多型(CNV)が注目されている。CNV領域中に遺伝子が存在すると遺伝子量が変化するため、遺伝子量変化に弱い遺伝子を含むCNVは病気の原因となる。5億年前の脊椎動物の初期進化で起きた全ゲノム重複に由来する遺伝子群「オオノログ」は遺伝子量変化に弱く、オオノログを含むCNVは病気との関連が強いことがわかっていた。 したがって、病気の原因となるCNV中のオオノログに着目した原因遺

    東北大、オオノログを用いてアルツハイマー病の原因遺伝子を推定
  • 10代女子の99.6%がLINE利用、人間関係理由にブロックする傾向も

    GMOメディアが運営する「プリキャンティーンズラボ」は、10代女子のスマホ事情に関する調査を実施し、その結果を発表した。調査期間は、2017年6月16日から6月19日まで、調査方法はインターネットリサーチによる。対象はスマホを所有している中学生以上の10代女子で、有効回答数は1,763名だった。 回答者の年齢は15歳(25.8%)が最も多く、中学生(46.9%)と高校生(46.7%)がほぼ同数であった。また、利用しているスマホについてはiOS(59.4%)がAndroid(38.1%)を上回った。 初めて持った携帯電話の種類を尋ねると、約半数がスマホ(48.1%)と答えた。次に多かったのはガラケー(28.0%)だった。初めてスマホを持った時期を聞くと、最も多かったのは中学生(43.5%)で、次に多かったのは小学校高学年(29.4%)。

    10代女子の99.6%がLINE利用、人間関係理由にブロックする傾向も
  • 乳牛の歩行映像から人工知能が重大疾病の予兆を発見する手法を開発

    乳牛において、蹄の怪我や病気は蹄病と呼ばれ、生産物の質・量の低下につながるのみならず、放置すると乳牛の命に関わる、早期発見が重要な疾病となっている。蹄病の兆候は、乳牛の背中の曲がり具合や歩き方に現れることが知られており、これまでは、乳牛の背中の曲がり方を画像から検出して蹄病を検出する手法が研究されていた。しかし、予防・早期発見が重要であるとされている蹄病において、この手法で検出対象となるのは中程度~重度の蹄病のみであった。 そこで、八木教授らの研究グループは、人物歩行映像解析技術を乳牛に応用し、乳牛の歩行映像から蹄病を軽度のうちに99%以上の精度で発見する手法を開発した。具体的には、物体までの距離を計測可能なカメラである距離画像センサ(Microsoft Kinect)に防水・防塵加工を施し、研究協力機関である酪農学園大学の牛舎に設置した。撮影された大量の乳牛の歩行映像をもとに歩行の様子を

    乳牛の歩行映像から人工知能が重大疾病の予兆を発見する手法を開発
    agrisearch
    agrisearch 2017/06/28
    「人物歩行映像解析技術を乳牛に応用し、乳牛の歩行映像から蹄病を軽度のうちに99%以上の精度で発見する手法を開発した」
  • 5年以内に農業は大きく変わる - 富山発のスマートアグリベンチャーが語る現状とこれから

    少子高齢化と地方活性化の問題は嫌というほど耳にするが、こうした課題に一番直面している産業といえば一次産業の農業だ。近年はIoTの進展もあり、農業のICT化、いわゆる「スマートアグリ」がトレンドとなっている。一朝一夕で若年層が農業に舞い戻るわけではないものの、ICTによる業務の自動化が達成されれば人手を費やす必要もなくなり、労働人口の減少にも対応できる可能性がある。 スマートアグリに取り組む企業の一つ、富山県発のベンチャー企業「笑農和(えのわ)」は、水稲農家向け水位調整サービス「Paditch(パディッチ)」を提供している。富山県は県内水田率が96.0%と、全国平均の54.4%を大きく上回る。実際に、農業産出額のうち米が占める割合も大きく、チューリップと並んで県を代表する作物と言ってもいいだろう。 こうした富山県の環境から、「水稲農家向け」という一見ニッチに見えるサービスを考案・開発した笑農

    5年以内に農業は大きく変わる - 富山発のスマートアグリベンチャーが語る現状とこれから
    agrisearch
    agrisearch 2017/06/23
    「笑農和(えのわ)」「Paditch(パディッチ)」
  • 地球温暖化で熱中症予防に必要になるコストを推計

    このさき地球温暖化が進むと、世界の人たちは、今より暑い環境で働くことになる。熱中症を予防するためには長めの休憩が必要になり、そのぶん生産性は下がる。国立環境研究所と筑波大学の研究グループは、二酸化炭素を削減する対策をとらずに温暖化が進めば、熱中症予防のために失う生産性が、2100年には世界全体の国内総生産(GDP)の4%に達することを明らかにし、このほど発表した。温暖化を抑えるための積極策に必要な費用に匹敵する損失額だという。 図 作業可能時間の割合の地理的分布。たとえば、作業可能時間の割合が0.25のとき、1時間のうち25%(15分)の時間は作業が可能で、残りの75%(45分)は休憩時間に当てることが必要。(国立環境研究所提供) この研究は、世界各国の経済の発展状況に応じてエアコンがどれだけ普及していくかを考えに入れた、現実的な計算が特徴だ。もしエアコンが普及すれば、室内での労働では長い

    地球温暖化で熱中症予防に必要になるコストを推計
  • 京都工芸繊維大、化粧品の材料となる新たな遺伝子組換えカイコの作出に成功

    京都工芸繊維大学は、同大学 応用生物学系の小谷英治准教授、農研機構生物機能利用研究部門の瀬筒秀樹ユニット長、名古屋市立大学医学研究科分子毒性学分野の酒々井眞澄教授、静岡県立大学栄養環境科学研究院の若林敬二特任教授らの研究グループが、セリシンと呼ばれる保水力が極めて高いタンパク質だけでできた糸を吐くカイコの作出に成功したことを発表した。この成果は、米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)に掲載された。 カイコは繭を作る際、後部絹糸腺で「フィブロイン」というタンパク質を、中部絹糸腺では「セリシン」と呼ばれるタンパク質を作る。フィブロインは中部絹糸腺に送られ、周りがセリシンによってコートされ、前部絹糸腺に送られ、さらに吐糸口と呼ばれる所から糸が吐き出

    京都工芸繊維大、化粧品の材料となる新たな遺伝子組換えカイコの作出に成功
    agrisearch
    agrisearch 2017/06/20
    「研究グループは、モンシロチョウが持つピエリシンのホモログをカイコの後部絹糸腺で作らせることで、フィブロインを作らず、セリシンのみの糸を吐く遺伝子組換えカイコの作出に成功した」
  • 恐竜時代の日射量の増減が陸の「風化」に影響を与えた

    陸の風や雨は、「風化」の働きで岩石の成分を削り取って川へ、そして海へ運ぶ。それが形を変えて海底に沈んで積もる。静岡大学の池田昌之(いけだ まさゆき)助教らの研究グループは、海底に積もった「堆積岩」を調べ、恐竜がかっ歩していた中生代に、太陽からの日射量のわずかな変化が、風化の激しさを大きく変えていたことを明らかにし、このほど発表した。日射量の増減が地球の環境に大きく影響することはこれまでにも指摘されていたが、風化との関係が詳細に分かったのは、これが初めてだという。 池田さんらが注目したのは、海底が隆起して地上に出てきた岐阜県と愛知県に分布する堆積岩。おもにガラス質の粒子が固まってできた「チャート」という堆積岩だ。このチャートができたのは、今から2億5000万年~1億8000万年前の中生代前半。ガラス質でできた骨格を持った放散虫という動物プランクトンがそのころの海に多く存在し、放散虫が死んで沈

    恐竜時代の日射量の増減が陸の「風化」に影響を与えた