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  • 研究者の死後、蔵書はどう処分されるのか

    <亡くなった研究者やビブリオマニアの蔵書はどこへ行くのか。必要としているところに受け継がれるシステムはできないものか。数カ月前、ある亡くなった研究者の蔵書処分を手伝うことになった> 「大きな研究成果を上げて将来を期待されながら、自ら命を絶った女性がいる。享年43歳。多くの大学に就職を断られ、追い詰められた末だった」 これは、今年4月10日に朝日新聞が報じた、ある女性研究者の自殺に関する記事冒頭である。記事によると、彼女は東北大学で日の仏教史研究で博士号を取得し、受賞経験もある、将来を嘱望された研究者だったという。彼女の自殺自体は2016年で、直近の話ではなかったものの、事件の痛ましさもあって、記事は、似たような境遇にある人、また似たような経験を経た研究者たちに大きなインパクトを与えた。 私も大学の教員やシンクタンクの研究員という研究の道を歩んできたので、事件は他人事ではない。彼女のように

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  • ムール貝、異常な熱波で自然調理されてしまう

    <降り注ぐ日差しの下で海水浴は楽しいけれど、岩場の生物にとってはまさに灼熱地獄。生きながら焼かれたムール貝が意味するところとは?> カリフォルニア沿岸部で熱波による生態系への影響が懸念されている。サンフランシスコから車で1時間ほどのボデガ湾の海岸で、自然に茹で上がったムール貝が発見された。 英ガーディアン紙によると、見つけたのはこのエリアの海洋保護区で研究コーディネーターを務めるジャッキー・ソーンズ。岩場のムール貝は中身が完全に加熱された状態だったという。 記録的な熱波で干潮時は華氏100度以上に 今年6月、記録的な熱波に見舞われたカリフォルニア。人間は降り注ぐ太陽の下、ビーチサイドで日光浴に勤しんでいたが、岩場の貝たちにとっては耐え難い時間だった。ソーンズの報告によると、干潮時に貝は華氏100度(約38℃)以上の熱さに襲われた。一時的な異常気象ではあるが、ムール貝以外の海洋生物にも熱波の

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  • あらゆる殺虫剤に耐性を持つゴキブリが激増中

    Cockroaches One Step 'Closer to Invincibility' Due to Bug Spray Resistance <ゴキブリが耐性をもたない殺虫剤を使って駆除実験したところ、ゴキブリはわずか一世代で耐性を付け、個体数も増やし始めた。驚異の生命力に、近い将来殺虫剤では殺せなくなるかもしれないと、研究者は警告する> 害虫駆除業者が使う殺虫剤に対するゴキブリの耐性が増しており、近い将来、ゴキブリを化学薬品だけで抑え込むのは「ほぼ不可能」になるかもしれない、と研究者らが警告している。 インディアナ州ウェストラファイエットにあるパデュー大学が最近発表したこの研究は、チャバネゴキブリの一種を対象にしている。世代を重ねるごとに、人間による個体数抑制の試みに対して耐性を身につけつつあり、今後ますます駆除が難しくなる恐れがあるという。 ゴキブリは人間の健康に害を与える害虫

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  • 【百田尚樹現象】「ごく普通の人」がキーワードになる理由――特集記事の筆者が批判に反論する

    <大反響を呼んだ特集「百田尚樹現象」で、筆者の石戸諭氏は百田氏を「ごく普通の人」と位置付けたのか。ジャーナリスト・津田大介氏執筆の朝日新聞「論壇時評」に、石戸氏が訂正を申し入れた理由と、「ごく普通」に込めた意味> 「すべてのことが終わり、語られた後では、『理解』という唯一の言葉が、われわれの研究の探照灯なのである」――。 クリストファー・R・ブラウニングの歴史書『増補 普通の人びと――ホロコーストと第101警察予備大隊』(ちくま学芸文庫、2019年。原著初版は1992年)のなかで印象的に引用された、歴史家マルク・ブロックの言葉です。 5月28日に発売したニューズウィーク日版で私が取材、執筆を担当した「百田尚樹現象」に多くの反響が寄せられ、およそ考えられない量の感想をいただきました。多くの賞賛ととともに、少なくない批判をいただきました。 ある著名なジャーナリストは「百田尚樹を取り上げるべき

    【百田尚樹現象】「ごく普通の人」がキーワードになる理由――特集記事の筆者が批判に反論する
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    agrisearch 2019/06/27
    石戸諭記者。
  • 日本の無神論者は最も「超自然を信じない」──6カ国での大規模調査

    <「無神論者」と「不可知論者」について世界6カ国で行われた調査で、日の無神論者の場合はこうした「超自然」を信じる人が群を抜いて少なかった......> 宗教離れの実態調査プロジェクト 「無神論者」と「不可知論者」について深く知るために世界6カ国で行われた大規模な調査で、神の存在を信じていない、または証明できない、と思っている人たちも、現代科学では証明できない「超自然」的な出来事を信じる人が意外と多いことが分かった。ただし、日の無神論者の場合はこうした「超自然」を信じる人が群を抜いて少なかった。 調査は、英国の大学で教える心理学者、社会学者、文化人類学者のチームが2017〜2020年の計画で取り組む「不信仰への理解」という調査プロジェクトの一環だ。宗教離れが近年、世界的に広がる中、世界のさまざまな文化から洞察を得る目的で、ブラジル、中国、デンマーク、日、英国、米国の6カ国で、1カ国あた

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    agrisearch 2019/06/08
    日本語で「宗教」という言葉のイメージたるや。
  • 脳腫瘍と思って頭を開けたらサナダムシだった!

    Woman's Brain Tumor Turns Out to Be a Baby Tapeworm Living in Her Head <死んだ親族に電話をかけたり悪夢を見るなど異常な行動に悩まされるようになった原因は、脳に産み付けられた1個のサナダムシの卵だった> 脳腫瘍の疑いで手術を受けた女性の脳で見つかったのは、脳腫瘍ではなくサナダムシの卵だった──。 ニューヨーク州ミドルタウンに住むレイチェル・パルマ(42)は、2018年の前半ごろから奇妙な症状に悩まされていた。突然言葉が出なくなったり、既に他界した親族に電話をかけようとしたり、「恐ろしい悪夢」や幻覚、不眠にも悩まされるようになった、と彼女はNBCに語った。右手で何かを掴もうとしても落としてしまうという。 異変はエスカレートする一方で、「自分がどこにいるのか分からなくなる日もあった」と、彼女は言う。 何度か救急外来を受診した

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  • ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

    普段はネズミに寄生する住血線虫症 日人も大好きな南の楽園ハワイで、旅行者が相次いで寄生虫に感染しているとして、ハワイ当局が注意喚起している。この感染症は、普段は自然に治癒するとされているが、昨年ではオーストラリアで死亡した例もある。 ハワイ州保健局は5月23日、「ハワイ島を訪れた旅行者が広東住血線虫症に感染した」と声明を発表した。今回感染が分かったのは3人で、全員が米国土で暮らす成人だが、それぞれ感染経路も感染時期も異なるようだ。 広東住血線虫症とは、寄生性の線虫である広東住血線虫を原因とする感染症で、米ニュースサイト、アーズ・テクニカによると、普段はネズミの肺に生息しており、そこで卵を産む。ふ化した幼虫がネズミの体内を移動して喉まで来ると、ネズミはそれを咳とともに吐き出して飲み込む。 こうしてネズミが飲み込んだ広東住血線虫の幼虫は最終的にフンとして外に出るが、カタツムリやナメクジがそ

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染
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    agrisearch 2019/06/04
    「広東住血線虫症」「果物や野菜は食べる前や調理する前に流水でよく洗う」「エビ、カエル、カタツムリ、カニなどを料理する際は、3〜5分間よく火を通すか、約74度まで温度を上げて15秒以上熱する」
  • コーヒー1日25杯まで問題なし=専門家 飲みすぎの是非に終止符か 

    <美味しいコーヒーがさらに美味しく感じる、コーヒー愛飲者に朗報> 一日の始まりの一杯、仕事の合間にコーヒーブレイクでホッと一息、打ち合わせでまた一杯...... コーヒーを飲む機会はなかなかに多く、1日の終わりには「今日はコーヒーを飲みすぎたかも」なんて思い返すことがあるが、不安は杞憂だったようだ。 英ガーディアンによると、コーヒーを飲む量が1日当たり1杯未満でも、はたまた25杯飲んでも動脈硬化は悪化しないことが、イギリス心臓血管学会で発表された。 さらに、これまで発表されてきた、コーヒーは動脈を硬くし心臓に圧力をかけ、心臓発作や脳卒中の可能性を高めることを示唆するという説を覆す結果が出た。 【参考記事】コーヒーを思い起こさせる「何か」だけで人は覚醒する 飲んでも影響なし 同研究は、英国心臓財団(BHF)が一部出資し実施された。イギリス全土で8412人を対象に、コーヒーの摂取量別で1日当た

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    agrisearch 2019/06/04
    「コーヒーを飲む量が1日当たり1杯未満でも、はたまた25杯飲んでも動脈硬化は悪化しないことが、イギリス心臓血管学会で発表された」
  • 外国人季節労働者不足で、ドイツの旬の味覚、白アスパラガスの危機

    ドイツではシンプルに茹でただけでされることが多い白アスパラガス。ジャガイモなどがたっぷりと添えられる(Photo:Hideko Kawachi) <初夏の美味としてドイツで愛されている白アスパラガス。だがドイツ人がやりたがらないキツく賃金の安い収穫作業を請け負う他国からの季節労働者が減り、人手不足のため収穫ができないという事態に陥っている> ドイツの初夏の味覚といえば野菜の王様と呼ばれる白アスパラガスだ。とろけるような旬の美味を楽しみにしているドイツ人は多い。しかしその収穫が、いま危機にさらされているという。 その年の天気にもよるが、5月になれば必ず、郷土料理のレストランの店先には「シュパーゲル(ドイツ語で白アスパラガス)あります」という看板が立ち、市内に農家の直売所が現れる。伝統的に聖ヨハネスの日(6月24日)が地物のアスパラガスのシーズン終了の日と決められていることも、旬の味としての

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  • 天才ダ・ヴィンチはADHDだった!?

    「ダ・ヴィンチの分析が、ADHDへの偏見をなくす手助けになってくれれば......」 Myper -iStock <英ロンドン大学の研究者は、ダ・ヴィンチがADHDだったのではないかと主張。そしてこの分析が、ADHDへの偏見をなくす手助けになってくれれば、と語っている> 作品をなかなか完成できなかったダ・ヴィンチ レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)は、ルネサンス期に芸術や自然科学の分野で活躍した天才と言われている。しかしそのダ・ヴィンチが、もし今の時代に生きていたら注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断されていた可能性が高い、とある研究者は考えている。 ダ・ヴィンチがADHDだったのではないかと主張するのは、ADHDや自閉症のような神経発達疾患の治療の専門家、英ロンドン大学キングス・カレッジのマルコ・カターニ教授と、イタリアにあるパヴィア大学のパオロ・マザレロ教授だ。2人の論文は

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  • 【独占】見城徹「やましいことは一切ない」──『日本国紀』への批判に初言及

    <コピペや盗用が指摘される百田尚樹の65万部ベストセラーについて、版元である幻冬舎の見城徹社長が初めて口を開いた> 百田尚樹の『日国紀』は、65万部のベストセラーとなった一方で、インターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」からのコピペや他文献からの盗用を巡る指摘が後を絶たない。版元の幻冬舎は昨年11月の初版発売から重版を重ねるたびに、公表することなく修正も繰り返している。 5月28日発売のニューズウィーク日版「百田尚樹現象」特集で、幻冬舎社長・見城徹が『日国紀』を巡る一連の問題について、初めてインタビューに口を開いた。 インタビューは5月10日、東京・北参道の幻冬舎社内で収録した。なお、小説家の津原泰水が、『日国紀』を批判したことで、作品を幻冬舎文庫から出版できなくなったと公表するのはこのインタビュー後なので、その点についての質問はない。計20ページに及ぶ「百田尚樹現象」特集

    【独占】見城徹「やましいことは一切ない」──『日本国紀』への批判に初言及
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    agrisearch 2019/05/28
    石戸諭記者。「百田尚樹現象」特集より/「彼は歴史家じゃなくて作家」・・
  • 無残、少女の足の裏に無数の寄生虫!

    <皮膚から潜り込んで足に寄生し、最悪の場合は切断に至らしめるスナノミは要注意の寄生虫だ> ブラジルの農村部に旅行した10歳の少女の足の裏が、醜い穴だらけになってしまった。無数の丸い穴は中央が黒く、周囲が盛り上がっている。かゆみと痛みで診療所を訪れると、世界最小のノミであるスナノミが皮膚を破って大量に寄生しているという。 医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』に掲載された症例写真では、少女の両足の裏全体が雌のスナノミが寄生して起こる炎症性の皮膚疾患「スナノミ症」にかかっていた。患部を押すと白っぽい虫(スナノミ)が次々と出てきたという。 原因は、家族と一緒にブラジルの農村部に旅行したときに、裸足のまま豚小屋で遊んだことだという。 寄生と産卵のサイクルを繰り返す スナノミは、世界中の熱帯、亜熱帯の全域に生息している。通常は砂浜、家畜小屋、農場といった砂地に生息する。世界保健

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    agrisearch
    agrisearch 2019/04/12
    「スナノミ症」
  • 国際宇宙ステーションは細菌にあふれていた

    NASAジェット推進研究所の研究チームは、国際宇宙ステーション内に細菌が多数存在し、宇宙飛行士だけでなくISSのインフラにも悪影響を及ぼす可能性があることがわかった> 国際宇宙ステーション(ISS)には様々な細菌や真菌があふれている──。このほどアメリカ航空宇宙局(NASA)の研究チームが明らかにした。 NASAジェット推進研究所カスツーリ・ヴェンカテーシュワラン博士らの研究チームは、国際宇宙ステーション内の細菌および真菌の種類や数についてまとめ、2019年4月8日、オープンアクセスジャーナル「マイクロバイオーム」で研究論文を発表した。これによると、ブドウ球菌やパントエア菌、桿菌などの細菌のほか、ロドトルラ・ムチラギノーザをはじめとする真菌が国際宇宙ステーションに多数存在しているという。 宇宙飛行中、免疫力が低下したとき問題に 研究チームでは、2015年3月4日と5月15日、国際宇宙ステ

    国際宇宙ステーションは細菌にあふれていた
  • 自然に囲まれて育った子のほうが精神疾患にかかりにくいことが明らかに

    94万人超の子どもについて分析 自然に囲まれて育った子どもは、緑が少ない地域で育った子と比べると後にさまざまな精神疾患にかかるリスクが最大で55%低いことがこのほど行われた調査で明らかになった。 デンマークのオーフス大学が行なった調査で、結果は米国科学アカデミーの機関誌「米国科学アカデミー紀要」(PNAS)に発表された。研究チームは、自然に囲まれた子の方が精神疾患を発病するリスクが低い原因ははっきりしていないとしつつ、心の健康を保ち精神疾患を減らすには、都市計画に自然環境を取り入れることが重要だと指摘している。 調査は、1985〜2003年の間にデンマークで生まれ、10歳の誕生日の時点で同国に住んでいた人のうち、長期的な心の健康状態、社会経済的な立場、居住地のデータが分かる94万3027人を対象に分析した。また、居住地の自然環境を判断する際には、1985〜2013年の間に撮影された高画質の

    自然に囲まれて育った子のほうが精神疾患にかかりにくいことが明らかに
  • 身の回りの化学物質が子供の健康を脅かす

    <農薬やプラスチック容器の原料などホルモンの正常な機能を妨げる化学物質を、なるべく体内に取り込まないためにできることは> 60年代前半、学校や公園では、子供たちがコンクリートの上を駆け回り、鉄製のブランコやうんてい、木製のシーソーで遊んだものだ。遊び場の風景は様変わりした。最近の子供たちは、人工芝やゴム素材を張ったグラウンドで遊んでいる。 今の子供たちが昔と変わった点は、これだけではない。子供が数十人いれば、1人か2人は自閉症スペクトラム障害の子供がいるだろう。深刻な学習障害の子供も数人いるに違いない。糖尿病、高コレステロール血症、高血圧なども増えた。 半世紀ほどの間に、何が起きたのか。糖の過剰摂取、野菜や果物の不足、運動不足が糖尿病や高血圧を引き起こす場合があることはよく知られている。しかし、DNA解析の結果、化学物質がさまざまな病気に関係している可能性も見えてきた。ある種の化学物質が、

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    agrisearch 2019/03/06
    「化学物質と人間の発達の関係には、まだ分かっていないことが非常に多いのだ」・・
  • 大麻草の栽培によらず、酵母での大麻化合物の生成に成功

    <米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、世界で初めて、大麻草の栽培によらず、研究室内での大麻化合物の生成に成功した> 医療目的の大麻産業は環境に負荷をかけている 大麻草(カンナビス・サティバ・エル)は、長年、世界中で栽培され、大麻草に含まれる化学物質「カンナビノイド」の一部は医療目的で利用されてきた。大麻草の栽培は、エネルギーを大量に消費し、環境にも少なからず負荷をかけているのが現状だ。 屋内栽培では、照明や換気扇を利用するため大量のエネルギーを消費している。2012年の調査結果によると、カリフォルニア州では、大麻産業におけるエネルギーの消費量が州全体の3%を占めた。 また、米カリフォルニア州北西部では、大麻草を栽培する農場から農薬や肥料が流出し、河川を汚染した事例がある。このようななか、世界で初めて、大麻草の栽培によらず、研究室内での大麻化合物の生成に成功したことが明らかとなっ

    大麻草の栽培によらず、酵母での大麻化合物の生成に成功
  • 思春期に大麻を摂取してなければうつ病が防げたかも 米国で40万件

    カナダでは、2018年10月に医療用だけでなく娯楽用でも大麻所持が合法化されている Carlos Osorio-REUTERS <10代の時に大麻を摂取してなければうつ病が防げたかもしれないケースが英国で6万件、米国では40万件に達する可能性があることが明らかになった> 2万3000人分のデータを分析 うつ病にかかっている35歳未満の人の中で、10代の時に大麻(マリファナ)を摂取してなければうつ病が防げたかもしれないケースが英国で6万件、米国では40万件に達する可能性があることがこのほど行われた調査で明らかになった。35歳未満のうつ病の14件に1件の割合になるという。英ガーディアン紙が報じた。 カナダのマギル大学や英オックスフォード大学など複数の大学の研究者が、1990年代半ば以降に発表された11の研究を分析したもので、データは2万3000人分以上になる。結果は、米国医師会発行の精神医学専

    思春期に大麻を摂取してなければうつ病が防げたかも 米国で40万件
  • 家畜のブタが人食いブタに豹変──ロシア

    Woman Eaten Alive By Pigs After She Collapsed While Feeding Them <自分の家畜に餌をやっていたのに、なぜべられてしまったのか> ロシアで、女性が生きたままブタにべられた。 家畜のブタに餌やりをしている最中、発作を起こして倒れたのが命取りになった。ブタは女性の身体をべ出し、顔と肩と耳は完全になくなっていた。女性は、56歳だった。 がいないことに気づいた夫がブタの間に分け入り、遺体を見つけた。失血死とみられた。全身に噛み傷が残っていた。 何が起こったのか、警察が捜査中だと英BBCは伝えた。 豪News.comによると、夫が住むウドムルト共和国当局の報道官は、「なぜこんなことになったのか当時の状況を知るために」検死を行うことになった、と言った。 アメリカでも、2012年に似たような事件があった。オレゴン州の農場主が、ブタに

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  • ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

    <村の長老も見たことがない大群、しかも「人を追い回す」新種のホッキョクグマ。殺さずに排除する方法はあるのか?> ロシアではこの数カ月、50頭を超えるホッキョクグマが住宅やオフィスに侵入し、人を攻撃する例も確認されており、当局が非常事態宣言を発令した。 村では車や犬を使って追い払おうとしているものの、ホッキョクグマはライトや吠え声に慣れて怖がらなくなっており、効果がないという。 場所はロシア北東部にあるノバヤゼムリヤ列島の定住地、ベルーシャ・グバ。常時6頭から10頭のホッキョクグマが居ついている。地元自治体のアレクサンダー・ミナエフ副首長によれば、その一部が「攻撃的」な振る舞いを見せており、地元住民は怯えて暮らしている。AFP通信によれば、同列島には約3000人が暮らしている。 「住民はホッキョクグマに怯え、家から出るのも怖がっている」と、ミナエフは述べた。「子どもを学校や幼稚園に行かせるこ

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令
  • モンゴルの牧畜の死骸はプラスチックまみれ......朝青龍が挑む「羊たちの沈黙」

    春先にごみをあさる家畜の群れ(モンゴル) MADOKA IKEGAMIーBARCROFT IMAGESーBARCROFT MEDIA/GETTY IMAGES <放置されてきたユーラシア遊牧民の嘆きと、欧米をプラごみ対策に動かしたクジラ愛護の悲しい落差> 「死んだ羊の胃袋の中には、草よりもプラスチックが多かった」「腸もプラスチックで詰まって、死んでいった牛は何頭もいた」 こうした嘆きを私は90年代から、中国内モンゴル自治区の草原で聞かされていた。当時は高度成長期の中国が生産する大量のプラスチック製品がモンゴル人の牧畜地帯に持ち込まれ、問題となっていた。カラフルなプラスチック製品は白く変色し、何年たっても緑の草原に散らかったまま消えなかった。 草が生えそろわない春先に、羊や牛は草原のプラスチックをべ、消化されずに体内に蓄積されてしまう。それらは何日たっても排泄できずに、次第に弱って死んでい

    モンゴルの牧畜の死骸はプラスチックまみれ......朝青龍が挑む「羊たちの沈黙」