ブックマーク / synodos.livedoor.biz (32)

  • SYNODOS JOURNAL : 「『五体不満足』から遠く離れて」乙武洋匡×大野更紗

    2012/11/289:0 「『五体不満足』から遠く離れて」乙武洋匡×大野更紗 乙武洋匡氏 14年前に『五体不満足』を出版され、様々な活動をされてきた乙武洋匡さんと、大学院生の頃に突然難病を発症し、2011年に『困ってるひと』を出版された大野更紗さん。二人はいま、障害や難病になにを思うのか。 ■「みんな違ってみんないい」 大野 乙武さんが『五体不満足』を出版されて、14年が経ちます。14年というと、当時生まれた子供が中学生に、あの頃『五体不満足』を読んでいた人の中には結婚してお子さんを持たれているという方もいるかと思います。 いままでに何万回、何億回と同じような質問を繰り返し訊ねられてきたかと思いますが、この14年間、どんなことを思って活動を続けてこられたのか、改めてお聞かせください。 乙武 そうですね。14年間あまり変わっていないような気がします。僕が『五体不満足』を書いたのは、金子みす

  • SYNODOS JOURNAL : 「My農家を作ろう」方式の放射能測定がもたらしたもの 五十嵐泰正

    2012/11/279:0 「My農家を作ろう」方式の放射能測定がもたらしたもの 五十嵐泰正 ■「安全・安心の柏産柏消」円卓会議の発足から「独自」の測定メソッドへ  これから2回にわたって、千葉県柏市において展開されてきた、「安全・安心の柏産柏消」円卓会議による協働的な放射能測定の取り組みの一端を紹介しつつ、その活動の中で事務局長を務めたわたしが考えてきた、いくつかの社会的な論点を検討していきたい。  東京都心から電車で北東に45分ほどに位置し、典型的なベッドタウンである千葉県の柏市。もう忘れた読者もいるかもしれないが、福島第一原発事故後の3月21日に、放射性物質を含んだ雨が降ったために形成された放射能のホットスポットとして、昨春以来繰り返し報道されてきた街である。若いファミリー層を中心として、柏市を離れる「避難家族」も少なくなく、高度成長期以来ほぼ一貫して増加を続けてきた柏市の人口は、2

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    agrisearch 2012/11/28
    「安全・安心の柏産柏消」円卓会議、ALARA原則の思想を地道に実践する試み
  • SYNODOS JOURNAL : 社会を変える新しい経済学(前編) 安田洋祐×荻上チキ

    2012/11/59:0 社会を変える新しい経済学(前編) 安田洋祐×荻上チキ ■マーケットデザインとは何か 荻上 安田さんは『日の難題をかたづけよう』(SYNODOS編、光文社新書)の一章で、「マーケットデザイン」の可能性について書かれています。そこでは新しい経済学的な思考法が、今後の日の社会問題を解決するために非常に重要なものだと論じています(付記:この後、ハーバード大のアルビン・ロス教授とカリフォルニア大のロイド・シャプリー名誉教授がノーベル経済学賞を受賞し、マーケットデザイン理論はますます注目を集めています)。 今日は、現在の経済学、特に安田さんが専門とされているミクロ経済学が持っている可能性、あるいはすでに実践されている現場の知恵についてお話いただくと同時に、今後必要な経済学の活用法といったものを伺いたいと思います。まずは簡単に、マーケットデザインとは何かについて、ご説明いた

  • SYNODOS JOURNAL : 安楽死や自殺幇助が合法化された国々で起こっていること 児玉真美

    2012/9/2811:0 安楽死や自殺幇助が合法化された国々で起こっていること 児玉真美 アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代 著者:児玉 真美 販売元:生活書院 (2011-10) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 尊厳死法制化をめぐる議論で、尊厳死を推進しようとする人たちの中から「既に安楽死や自殺幇助を合法化した国では、なんらおぞましいことは起こっていない」という発言が出ることがある。私はそうした発言に遭遇するたびに、そこでつまづき、フリーズしたまま、その先の議論についていくことができなくなってしまう。 「おぞましいこと」は当に起こっていないか? それとも現実に何が起こっているかを、この人は知らないのか? しかし、これだけ尊厳死法制化に積極的に関わってきたこの人が、当に知らないということがあるだろうか? それとも現実に起こっていることを十分

  • SYNODOS JOURNAL : 「若者ホームレス白書」を読み解く〜ビッグイシュー基金の挑戦

    2012/8/69:0 「若者ホームレス白書」を読み解く〜ビッグイシュー基金の挑戦 雑誌販売を通じてホームレスの人たちの自立を支援する「ビッグイシュー」を母体に設立された、認定NPO法人「ビッグイシュー基金」で『若者ホームレス白書』が発行されている。2007年以降、若い販売者が増加したことをきっかけに、その実態を探るための調査が行われた。それを踏まえて、専門家や支援団体がセーフティネットを構築するための解決策を議論しまとめた報告書『若者ホームレス白書2』が、2012年4月より無料配布されている。若者ホームレス問題とは何なのか。ビッグイシュー基金スタッフの長谷川知広さん(28)に訊いた。(聞き手 / 編集部・宮崎直子) 『若者ホームレス白書』    http://www.bigissue.or.jp/pdf/wakamono.pdf『若者ホームレス白書2』 http://www.bigiss

  • SYNODOS JOURNAL : 文化系による文化系のための経済学の考え方入門 栗原裕一郎

    2012/8/79:0 文化系による文化系のための経済学の考え方入門 栗原裕一郎 ■はじめに この8月に、ちくま新書から、早稲田大学政治経済学術院教授の若田部昌澄氏との共著『当の経済の話をしよう』が出版されます。 「Webちくま」で昨年6月から1年間連載した「よりよく生きるための経済学入門」を加筆修正の上、改題したもので、若田部さんが先生役、わたくし栗原が生徒役になって——「役」というかそのままなのですが(笑)——、講義形式で経済学の基礎を学んでいこうという趣旨の入門書です。 「文化系(≠文科系)」というのは一種のバズワードで、これと明確な定義があるわけではありませんが、映画音楽・文芸・演劇・アート・マンガ・アニメといった文化芸術、および文学・哲学・社会学・文化研究・歴史学・民俗学といった人文学的な学問に志向や嗜好を持つ人々をカテゴライズした言葉、といったところでしょうか。 昔から「体

  • SYNODOS JOURNAL : 放射線の健康影響をめぐる誤解 片瀬久美子

    2012/7/199:0 放射線の健康影響をめぐる誤解 片瀬久美子 東京電力の福島第一原発の事故から1年数ヶ月過ぎて、福島県内に住む人達の被曝量の計測が進み、そのデータが次々と公開されてきました。健康被害のより正確な見積もりが可能になってきたことで、事故当初に情報も少なくパニックになっていた頃と比べると、社会の様子は落ち着いてきました。被災地では、復興に向けての取り組みが格的に行われるようになってきています。しかし、一方で放射線をめぐるあやしい情報はまだしきりに流され続けており、それによって不安を募らせている人達もいます。ここでは、誤解されがちな放射線の健康影響について解説します。■誤解されがちな放射線の健康影響 【その1.甲状腺の検査結果】 原発事故による子ども達への健康影響を心配して甲状腺検査を希望する人達が増えています。  今年2月23日発売の週刊文春に、札幌で自主的に行われた甲状

  • SYNODOS JOURNAL : ドキュメンタリー番組の罠 片瀬久美子

    2012/7/209:0 ドキュメンタリー番組の罠 片瀬久美子 マスメディアによる情報は、多くの人達の目に触れ、情報源として重要な位置を占めています。特にテレビからの情報は、震災の前後に関わらず各年齢層ともに主要な情報源となっています。(参考:東日大震災を契機とした情報行動の変化に関する調査結果 http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2012/megaquake311-a.pdf) ここでは、制作者側の意図が強く反映された「ドキュメンタリー番組」により事実が歪められて伝えられた事例について取り上げます。1つは日で放送されたNHKの番組、もう1つはフランスで放送された番組です。どちらも同じ様な改竄の手口が使われていることが発覚しました。 ■ドキュメンタリー番組の罠 【その1.NHKで放送

  • SYNODOS JOURNAL : 南相馬市立総合病院の内部被ばく検査から  坪倉正治

    2012/6/59:0 南相馬市立総合病院の内部被ばく検査から  坪倉正治 ■WBCによる内部被ばく検査 南相馬市立総合病院では、2011年7月11日より、ホールボディーカウンター(以下WBCと呼びます)による住民の方々対象の内部被ばく検査を開始しました。これまで3台の検査機を使って検査をしてきました。当初は安西メディカル社および富士電機社製のWBCを用いておりましたが、今現在はキャンベラ社製のFast scanというWBCを用いて、一日あたり110人のペースで検査が進んでいます。        左が2台目のWBC。富士電機製。2011年8月から9月末まで稼働していました。右が3台目のWBC。キャンベラ社製。2011年9月26日から稼働しており、現在も稼働中です。 来院していただいた検診者の方はまず身長体重を計測します。セシウムやカリウムの計測後、それらを体重あたりいくらになるのか計算した

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    agrisearch 2012/06/06
    「時間経過とともに、セシウムが検出される人の割合が下がってきている」
  • SYNODOS JOURNAL : 【ふくしまの話を聞こう】 福島で生きるための放射線知識 佐藤順一

    2012/6/69:0 【ふくしまの話を聞こう】 福島で生きるための放射線知識 佐藤順一 「ふくしまの話を聞こう」第1部 佐藤順一氏講演    ——2012年4月28日東京・新宿歴史博物館(主催:福島おうえん勉強会)  「福島おうえん勉強会」は、放射線の影響が心配な小さなお子さんをお持ちのお母さんたちの疑問に応えるような勉強会を、東京でやっていこうということから始まりました。講演会などで先生方のご意見を聞いてもどうも腑に落ちないことが多い、これを消化するには小さな勉強会で悩みを打ち明けながらやればいいのではないか、と集まりを企画したのが最初になります。現地の方たちはどういうことを考えて、どういう生活をしているのか、ということを、私たち東京近辺にいる人間は学ぼうと、市井で活動を続けるお二人をお招きしました。(主催者挨拶より)佐藤 ただいまご紹介にあずかりました、郡山市で「佐藤塾」という学習塾

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    agrisearch 2012/06/06
    郡山市の学習塾経営者による草の根リスコミ 「郡山の住人だからこそ信じてもらえる」
  • SYNODOS JOURNAL : 何もしなければ、漁業には誰も残らない〜勝川俊雄氏インタビュー回答編〜

    2012/5/2313:18 何もしなければ、漁業には誰も残らない〜勝川俊雄氏インタビュー回答編〜 漁業者の下げ止まりは期待できない ――前回のインタビューは、このシリーズでは珍しく、「個別漁獲高制度を採用するべきだ」という肯定的な意見を多くいただきました。それでもいくつか細かい部分で疑問を持ったユーザーもいたので、こうした方々の疑問を勝川先生にぶつけていければと思います。 まず、大前提として漁獲高が減っているのは、単純に漁師が減っているからではないか、という疑問をもったユーザーが何人かいたようです。「現状のように漁業が減っていけば、自ずと水産資源の保護につながるのではないかと思う」「いくつか統計を見たが、漁師が減っているから、漁獲高も漁獲額も減っているようにしか見えない」といった意見です。 勝川氏 漁師と話していると、「海の中の魚はものすごく減っている」「今の獲り方では、魚は残らない」と

  • SYNODOS JOURNAL : セクシュアルマイノリティと自殺リスク 日高庸晴×荻上チキ

    2012/4/2717:0 セクシュアルマイノリティと自殺リスク 日高庸晴×荻上チキ 社会的包摂をめざした政策実現のために、貧困や自殺問題が注目される中、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)にも焦点が当てられつつある。 こうした中、セクシュアルマイノリティの実態について、疫学研究を行い、自殺・エイズ予防に向けて政府への提言を行っているのが、宝塚大学看護学部准教授の日高庸晴氏だ。 「国内における同性愛・両性愛の男性(以下、ゲイ・バイセクシュアル男性)の65%が自殺を考えたことがあり、15%が自殺未遂経験がある」……。日高氏がこれまでに行った調査によって得られた約3万人におよぶ膨大なデータは、セクシュアルマイノリティが抱えてきた「生きづらさ」の実情を真正面からあぶりだしている。 日高氏は、セクシュアルマイノリティの問題が社会的に広く取り上げられるようになったことを評価する一方で、性同一性障害

  • SYNODOS JOURNAL : そもそも【放射能を測る】ってどういうこと?  佐野和美

    2012/3/2812:55 そもそも【放射能を測る】ってどういうこと?  佐野和美 福島第一原子力発電所の事故以来、【放射能を測る】という言葉をテレビや新聞、雑誌などで頻繁に見かけるようになりました。 しかし、そもそも、【放射能を測る】とはどういう意味なのでしょうか? まずはここから考えてみましょう。 (文中の※1〜7は、明日3月29日公開予定の記事をお読みいただく際の参照箇所です。) ■放射能と放射線 放射能とは放射線を出す能力のことです。焚火や暖炉の火によく例えられます。火は、近くにいる時には暖かいけれど、距離が遠ざかるほどに暖かくなくなっていきます。このとき、火が熱を発する能力が「放射能」に、発せられる熱が「放射線」に当たります。 放射能の単位は「ベクレル(Bq)」、放射線の量の単位は「シーベルト(Sv)」と言います。どちらも、よく耳にする単位となりました。 一方の「シーベルト」は

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    agrisearch 2012/03/28
    わかりやすいまとめ。特に食品の放射能測定、新たな基準値について
  • SYNODOS JOURNAL : TPP参加で日本農業は伸びる 浅川芳裕

    2011/11/1114:45 TPP参加で日農業は伸びる 浅川芳裕 TPP(環太平洋パートナーシップ)に加盟すると、「日農業は壊滅する」と言われる。一方、「GDP1.5%の農業のため98.5%を犠牲にするのか」との主張もある。 両論──反対派の「農業壊滅論」、推進派の「農業犠牲論」──ともに的外れである。農業と国民経済が一体である質を完全に見誤っている。 農業GDPは日のGDPと同様、経済の高度成長期、成熟期を通じて右肩上がりであった。”失われた二十年”の間は下降傾向にある。国民所得が伸びなければ費が削られ、その原材料を生産する農家経済に直接影響を与える。 日農業だけがGDP比率が低いとの議論も事実誤認だ。米国1.1%、ドイツ0.9%、英国0.7%と日より低く、フランスは2%、オーストラリアでさえ3.9%を占めるに過ぎない。 そもそも先進国とは経済成長によって農家が他産業に

  • SYNODOS JOURNAL : 誰にでも出番がある社会を実現するために 安藤至大

    2011/11/823:2 誰にでも出番がある社会を実現するために 安藤至大 1.    はじめに 私は料理を作るのが好きで、自宅に友人を招いてホームパーティーを開くことがあります。このとき調理を手伝ってくれようとする人も多いのですが、たいていの場合、私は「いいから先に飲んでいてよ。僕も飲みながら作るからさ」などと言って缶ビールを渡します。 さて、なぜ私は友人に手伝ってもらわなかったのでしょうか。「そんなことを聞かれても知らないよ!」などと言わずに、もう少しお付き合いください。 私がいったい何の話をしているのかと不思議に思われたかもしれませんが、この話は、ちゃんと今回の内容に関係しています。なぜなら、稿で扱う内容は、人はなぜ他人に仕事を任せないのかを考えることだからです。 2.    仕事がなくて死にそうな人と仕事が多すぎて死にそうな人 最近、非正規雇用の増加が問題視されています。しかし

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    agrisearch 2011/11/15
    比較優位論と障害者雇用について
  • SYNODOS JOURNAL : 科学者が発言するということ 八代嘉美

    2010/10/67:0 科学者が発言するということ 八代嘉美 ここ数年、書店に行くとかなり多くの科学系著作物をみかけるようになった。だが、そうした書籍が詰まれた棚から何冊かを手に取ると、逆に暗澹たる気分にさせられてしまう。たとえば「脳」にかかわる書籍である。脳は何秒だかで恋をする、脳がグングン動き出すナントカ式勉強法、なんて飛びつきやすい言葉が並んでいる。現在の脳科学は、そんなことを示せているのだろうか。 たしかに、さまざまな新しい技術が生まれ、脳科学は発展しつづけている。頭皮の上からニューロン(神経細胞)で生じた電位変化を測定するEEG、脳内の電流によって生じる磁界を測定するMEGといった、脳の活動を電気生理的に調べようとするもの。また、fMRIなどといって、ニューロン活動が盛んな脳部位をモニターすることができるようになる装置があげられる。 こうした機器を駆使することによって、ある条件

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    agrisearch 2011/08/19
    2010/10/6 福岡伸一氏の著書。。
  • SYNODOS JOURNAL : 『日本の農業が必ず復活する45の理由』 浅川芳裕

    2011/7/1411:6 『日の農業が必ず復活する45の理由』 浅川芳裕 東日大震災の発生から3カ月余りが過ぎました。 農地、農業生産施設の被災状況はどうなっているのか。今後、料供給への影響はどれだけあるのか。原発事故に伴う放射性物質漏えいによる農産物の出荷制限および〝風評被害〟。刻々と変化するこうした料、農業の惨状に対する報道を追ってみると、東日大震災は我々が馴れ親しんできたモノの見方を根底から覆した、と言われています。 農業界に身を置くものとして申し上げておきたいのは、日の農家はいつの時代も自然災害と戦い、絶えず克服してきたという事実です。災害にあった田畑は短期間で復旧されてきました。田を埋没させた堆積物を除去し、漏水対策をやってきました。その手法として、大量給水を可能にする灌漑体系の変更と水系の整備があります。 これは何も最近の話ではありません。古墳時代の4世紀初頭の復

  • SYNODOS JOURNAL : 農家が健全な経営をし「メシウマ」社会になるために必要なこと 片岡剛士

    2011/7/1222:40 農家が健全な経営をし「メシウマ」社会になるために必要なこと 片岡剛士 先週発売された月刊誌では、農業に関する二つの興味深い論説が掲載されています。 1つは浅川芳裕氏(月刊『農業経営者』副編集長)による『「TPP不参加で農業を守れる」は幻想だ』(Voice8月号)、そしてもう1つは、神門善久氏(明治学院大学教授)による『「メシがうまい」社会を目指して』(中央公論8月号)です。以下ではこの2つの論説を紹介しつつ、農業はどうあるべきかを考えてみることにしたいと思います。 ■前提とすべきは「農家が健全な経営を行う」ということ まず浅川氏の論説について見ていきましょう。浅川氏はTPPへの参加が日農業に資するのか否かの議論の前に、まず前提にしておくべき点として「農家が健全な経営を行う」ことがいつの時代においても肝心なことであると述べています。 この指摘は民主党が現在行っ

  • SYNODOS JOURNAL : デマのできかたと不安につけ込む業者たち 片瀬久美子

    2011/7/1520:19 デマのできかたと不安につけ込む業者たち 片瀬久美子 原発事故で放出された放射性物質の健康などへの影響について、わたしも子をもつ親のひとりとして関心をもっている。現在の状況に不安を感じ、自分と家族を守るために情報を集めようとして、ツイッターをはじめた人も多いようである。 ツイッターを含むネット上で流されている情報の多くは、確からしさなどの選別はされていないので、自分でその信頼性についての判断をしなければならならない。誰がその情報を発信しているかだけではなく、その情報の一つひとつについてもよく注意していく必要がある。なかには、不安を煽る情報を流しておいて、一方でその対策には○○○がいいと、怪しい商品を勧めている人(業者)などもいるので要注意だ。 【デマのできかた】 ■政府や原子力関係者への不信感がベースに 政府などが当はとても危険な状況やデータを隠しているのでは

  • SYNODOS JOURNAL : あやしい放射能対策 片瀬久美子

    2011/7/199:15 あやしい放射能対策 片瀬久美子 原発事故で放出された放射性物質による被害を避けるための対処法として、”放射能を分解除去できる”とか”放射能の毒出しができる”などと宣伝されている疑わしい方法が、雑誌などのメディアや放射線の害を警告する活動をしている一部の団体などから紹介されて広まりつつある。しかし、体内の放射性物質除去という効果に疑問が大きいだけでなく、かえって健康を害する恐れがあったり、効果が期待できないのに高額な商品であるなど、問題視すべきものが多い。その代表的ないくつかを紹介する。 ■マクロビオティック まずは、マクロビオティックである。これは独自の陰陽思想にもとづくトンデモ栄養学のひとつである。(マクロビオティックの詳しい解説は、ブログ「とらねこ日誌」を参照。http://d.hatena.ne.jp/doramao/ )  もともとはマクロビオティックに